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金の卵を探せ!注目選手紹介
第1回 平山相太(国見)
全国高校サッカー選手権大会 準々決勝・国見対帝京 後半3分、3戦連発のゴールを決めた国見FW平山相太は高々とこぶしを挙げる=03年1月5日、駒沢陸上競技場
全国高校サッカー選手権大会 準々決勝・国見対帝京 後半3分、3戦連発のゴールを決めた国見FW平山相太は高々とこぶしを挙げる=03年1月5日、駒沢陸上競技場
 国見のエース平山相太(3年)が2年ぶりの選手権制覇に向けてまい進する。常勝軍団・国見の長身FW平山(身長188センチ)は、U−18世代でありながら、U−20代表候補に選出された逸材だ。今年8月に地元・長崎県で開催された全国高校総体決勝で帝京(東京)を1−0で破り3年ぶり4度目の優勝。平山はその大事な一戦の延長前半8分に見事なダイビングヘッドで決勝ゴールを奪った。続くSBS杯国際ユースサッカー大会ではU−18代表として試合に出場し、優勝に貢献。さらに8月下旬には、11月に開催されるワールドユース選手権大会を目指すU−20代表候補メンバーにも選出された。


 選手権準優勝の悔しさバネに、総体でまず1冠 

 平山がサッカーを始めたのはJリーグ開幕に刺激を受けた小学2年生の頃だった。小学校に入学した当時は野球をしていたが、サッカーに魅せられた。中学3年時には福岡県内から「厳しい練習をして自分をもっと磨きたいから」と国見中学に転校。毎日毎日近くの山をランニングするなどきつい練習を重ね、スタミナとスピード不足を克服してきた。国見に進学後は、1年生ながらも選手権に出場した。

国見対都城工 後半23分、平山相太(右)はヘディングシュートでゴールを決める=03年6月21日、鳥栖陸上競技場
国見対都城工 後半23分、平山相太(右)はヘディングシュートでゴールを決める=03年6月21日、鳥栖陸上競技場

 今年の1月13日に決勝が行なわれた高校選手権では7得点を決め、得点王の称号を手にした。2年生ながらもそのハツラツとした姿、長身を生かしたプレーに大きな注目が集まった。誰もが無限の可能性を感じた。しかし、平山自身は「決勝で負ければ、1回戦敗退と同じ。(得点王をとった喜びよりも)優勝できなかった悔しさのほうが大きい」と口を真一文字に結び、不完全燃焼の歯がゆい思いをかみ締めていた。1年時に出場した選手権は決勝のピッチには立てず(チームは優勝)、2年時は得点王を獲得しつつも準優勝に終わった。「自分はまだまだということなんです。気持ちを早く切り替えて、来年の大会では必ず優勝したいです」とリベンジを誓い、国立を後にした。

 高校生最後の年の03年はまず、8月の高校総体で1冠を達成。「とにかくうれしかった」と素直に優勝の喜びを感じながらも、平山の目はすでにその先へと向けられている。

 「チームみんなが次の目標に向かって一生懸命に頑張ってきた」というように、日々の練習には決して手を抜くことはない。これから高円宮杯や選手権予選を経て、最終的な目標である全国高校選手権大会出場を目指すわけだが、そこにかける平山の意気込みには並々ならぬものがある。「(高校生としての)最後の大会でもあるし、やはり最大の目標ですからね」。チームプレーの大切さはよくわかっているが、自らのプレーの出来がチームの勝敗を左右するということも十分理解し、エースとしての自覚を持ちながらプレーしている。

 持ち味である長身を生かしたプレーをどれだけ磨くことができるか、進化させることができるか、レベルを上げられるか、それがチームの、そして平山自身の成長のカギになるのは言うまでもない。



 U-18代表にも選出、未来のフル代表FW候補 

全国高校サッカー準決勝 国見対桐蔭学園 後半35分、桐蔭DF岡源一郎(左)のマークを外しシュートを放つ国見FW平山相太=03年1月7日、国立競技場
全国高校サッカー準決勝 国見対桐蔭学園 後半35分、桐蔭DF岡源一郎(左)のマークを外しシュートを放つ国見FW平山相太=03年1月7日、国立競技場

 国見での活躍もさることながら、平山にはU−18代表の中心選手としても期待が大きい。05年にオランダで開催されるワールドユース選手権大会出場を目指すU−18代表。来年からはいよいよアジア予選も始まる。

 8月のSBS杯では高校総体の疲れも見せず、フル回転。9月上旬の代表候補合宿でも、柏レイソルのサテライトを相手に得意のヘディングで2得点を決め、存在感をアピールした。

 さらに8月下旬には、ひとつ上の世代であるU−20代表候補にも初選出された。今年11月にUAEで開催される同大会への出場が決まっているU−20代表。そのFWには、阿部祐大朗(18=横浜)や矢野貴章(19=柏)など、そうそうたるメンバーがそろうが、平山にも出場の可能性はまだ秘められている。今後の活躍によっては、UAEのピッチに立つことも夢ではない。

 現在、フル代表FWの決定力不足が言われている。そんな中、U−18代表といえども、着実に結果を残している平山の決定力は、十分評価できる。また、188センチという長身と強力なヘディングは、未来の代表の武器となる大きな要素を持っている。まだまだ成長過程の真っ只中とはいえ、平山の今後の活躍は、ファンにとってもそして日本サッカー界にとっても大きな期待を抱かせる。



 

 

 

◆平山相太(ひらやま・そうた)

 1985年(昭和60年)6月6日、北九州市生まれ。福岡・田原小2年時からサッカーを始めた。田原中から本格的にFWに専念し、その後国見中に転校。あこがれの選手はブラジル代表FWロナウド。理由は「速いし、強いし、うまいし、点を取るから」。好きな食べ物はカレーライス。趣味は読書と音楽鑑賞。家族は父相一さん、母恵子さん、兄武史さん。188センチ、81キロ。血液型B。

 

 

 



 
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