岐阜工FW伊藤、得点王でJ入り目指す
5ゴールで得点ランク2位の岐阜工(岐阜)FW伊藤裕治(3年)が大会得点王と優勝でJリーグ入りをアピールする。全国高校サッカー選手権の準々決勝4試合は今日5日、行われる。筑陽学園(福岡)戦を控える伊藤は、ホッケーの大学選手権で得点王になった天理大の兄高志さん(20)に刺激を受けた。ゴール量産でチームを初優勝に導き、Jリーグからのオファーを待つ。
得点王レースを制して目標と夢をつかむ。4日、柏サッカー場でランニングなどの調整で準々決勝に備えた伊藤は強い決意を口にした。「ここまできたら得点王を狙っていきたい。チームが勝てば自分も得点できるだろうし、自分が得点できればチームも勝つことになるから」。現在3試合で5得点を挙げ、得点王争いで鹿児島実FW永嶺の6得点に続く2位。岐阜工エースは真剣だった。
得点王には強いこだわりがある。天理大3年の兄高志さんは所属するホッケー部の一員として昨年の大学選手権で11ゴールを挙げて得点王に輝いた。チームの優勝の原動力になった兄に続き、伊藤自身も今大会で得点王と優勝の2タイトルに照準を合わせている。「競技は違うけど兄はすごいですから。今、自分でもびっくりするぐらい走ることができるんです。疲れも特にないですからね」とコンディションの良さを実感している。
目標達成の先には夢がある。50メートル走で6秒1のタイムで走り切る俊足ストライカーは今春の進路をあえて決めていない。今大会で存在をアピールし、Jリーグからのオファーを待っている。伊藤は「進路は何も決めていない。できればプロでやってみたいです」と、ゴール量産でJスカウト陣の注目を集めるつもりでいる。高校生活3年間で体重も5キロ増え、スピードだけでなく、最前線での強さも身につけた。古傷の両足首に少し不安を残すが、ゴール奪取への意気込みは誰にも負けない。【藤中栄二】
[2004/1/5/10:10 紙面から]
写真=「優勝旗が見える?」。練習後、望遠レンズをつけたカメラをのぞく岐阜工FW伊藤(撮影・酒井清司)
|