小嶺総監督、06年プロクラブ創設構想も
<全国高校サッカー選手権:国見6−0筑陽学園>◇12日◇東京・国立競技場◇決勝
国見が大舞台で圧倒的な強さを見せた。平山を軸に兵藤、渡辺が絡み打ったシュートは何と36本。兵藤主将は「相手はクロスに弱いと聞いていたけどイメージ通り。(市船橋に負けた)昨年の悔しさがあったのでうれしい」と優勝旗を握りしめた。圧倒的な走力を武器に、ロングキックを起点に攻める小嶺サッカーが、全国の頂点に返り咲いた。
平山への注目を、小嶺総監督は逆手に取った。試合前、兵藤と渡辺に「平山が騒がしいからリラックスできる。お前らがヒーローになれるぞ」とゲキを飛ばした。兵藤が3アシスト、渡辺は2得点を奪って圧勝を演出。同総監督は「この選手らでやっかいなことはなかった。指導者としてこんなに楽で良いのかと思うぐらい」と口にしたが、選手の長所、短所を見極め、チームの士気を高める手腕はさらに円熟味を増した。
2年後、小嶺総監督は地元のプロサッカークラブを創設する構想を持つ。国見高の校長として60歳定年を迎える06年、国見町を含めた島原半島北西部の7町による合併で「雲仙市」が誕生する。このタイミングで同総監督は雲仙市をホームとするクラブづくりを考えている。実現すれば93年の雲仙・普賢岳の噴火災害の打撃から復興を目指す「雲仙市」のシンボルとなる。
「(長崎を)裏切るわけにはいかない。定年までは恩を返さないといけない」と、小嶺総監督は話す。残り2年間で戦後初の3連覇を達成する意欲をみせた。その偉業達成の先には、新たな夢がある。【藤中栄二】
[2004/1/13/11:29 紙面から]
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