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注目選手紹介
  一発選考で誕生した新ヒロイン 天野美沙(17=桐蔭学園高) MISA AMANO
 日本水泳陣に女子高生代表が加わった。桐蔭学園高3年の天野美沙、17歳。アテネ五輪代表選考会を兼ねた4月の日本選手権女子400メートル個人メドレーで優勝。日本水連が設けた五輪派遣標準記録を1秒33上回る4分43秒72をマークしてアテネの夢をつかんだ。初の一発選考で誕生した新しいヒロインに大きな可能性が広がる。
女子400 メートル 個人メドレーで優勝した天野美沙は観客席に向かってガッツポーズ
女子400 メートル 個人メドレーで優勝した天野美沙は観客席に向かってガッツポーズ=2004年4月20日、東京辰巳国際水泳場
持ち味は後半の追い込み
 たった一発のレースで、女子高生の運命は変わった。水泳の日本選手権初日の女子400メートル個人メドレー決勝。桐蔭学園高3年の天野は4分45秒05の派遣標準記録を1秒33上回った。初優勝とともに手にした五輪代表の座。17歳は右の拳を観客席に突き上げた。五輪選考会初の一発選考だからこそ起きたドラマだった。
 バタフライ、背泳ぎの苦手2種目を終えて4位だった。このままでは五輪はない。得意の平泳ぎでトップに立つ。ラスト100メートルの自由形。4分45秒05の派遣標準記録だけを考えて、全身を動かした。2位の藤田をグイグイと引き離す。「持ち味の後半で頑張ることができた」。ずっとターゲットにしてきた派遣標準記録という敵を倒した。
「目標は世界」
 シンデレラガールではない。無名の高校生だった。しかし、力は着実につけていた。昨夏の高校選手権200、400メートル個人メドレー2冠獲得。02年は10番台だった国内ランキングも03年は両種目とも4位に上がっていた。自らに課した言葉は「目標は世界」。ビート板、毎日の練習メニューにもそう書き込んで、1日2万5000メートル泳ぎ込んだ。同高の小笠原コーチは「北島の有言実行を尊敬している。だから自ら高い目標を公言してきた。そして夢を実現させるのだから大したものです」と感嘆した。
女子400 メートル 個人メドレーで優勝した天野美沙
女子400 メートル 個人メドレーで優勝した天野美沙=2004年4月20日、東京辰巳国際水泳場
 周囲の協力も見逃せない。現役生徒初の五輪代表チャンスに、学校が動いた。特例で、昨年末からグアム、豪州・ゴールドコーストでの合宿を認めた。ゴールドコーストでは男子1500メートル自由形の世界記録保持者ハケットと同じ練習をこなした。刺激になり、目標だった世界が身近に見えてきた。大会直前にもグアムに行き、真っ黒に日焦けして大会を迎えた。
 五輪切符を獲得すると、祝福メールが50件以上届いた。高校の全クラスの教室には「五輪出場おめでとう」の文字が黒板に書かれ、天野の活躍を報じる新聞が生徒たちに配られた。「自分でもまだ信じられない」と話すが、喜びと同時に責任の重さを感じている様子だ。

最後まであきらめない
 「後半(平泳ぎ、自由形)はだれにも負けない自信がある。前半(バタフライ、背泳ぎ)を強化して、五輪では(4分)40秒を切って決勝に残りたい」。400メートル個人メドレーは大会初日の8月14日。前回シドニー大会では田島が銀メダルでチームに勢いを与えた。伸び盛りの17歳。五輪本番での可能性は大きく広がっている。

プロフィール        
1986年10月15日、神奈川県生まれ。3歳から自宅前のスイミングスクールに通う。昨年春のジュニアオリンピック400メートル個人メドレー優勝、夏の同200個人メドレー優勝。同8月の高校選手権は200、400メートル個人メドレー2冠。現在桐蔭学園高3年。尊敬するスポーツ選手は北島康介と平山相太。161センチ、53キロ。

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