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注目選手紹介
  「熱血男」が迎える熱い夏 奥村幸大(21=近大) YOSHIHIRO OKUMURA 
 水泳界で最も「熱い男」が日本チームの切り札になる。自由形の奥村幸大(21=近大)は3年間のスランプを克服してアテネ五輪代表の座をつかんだ。男子400メートルメドレーリレーでは背泳ぎ森田、平泳ぎ北島、バタフライ山本の後を受けてアンカーを務める。3人のリードをどこまで守れるか。奥村が昨年世界選手権に続くメダルのカギを握る。レース前、泣きながら絶叫して気合を高める熱血男が、低迷久しい日本の自由形をアピールする。
水泳日本選手権・男子200m自由形決勝 1分48秒87の日本新記録で優勝した奥村幸大
水泳日本選手権・男子200m自由形決勝 1分48秒87の日本新記録で優勝した奥村幸大=2004年4月22日、東京辰巳国際水泳場
日本記録更新で五輪切符
 レース前から興奮して泣いているのは、この男しかいない。日本競泳陣で最も熱い男といわれる奥村幸大。4月の日本選手権では招集場で「ウッシャー」と絶叫。泣きながら入場すると、スタート前にもう1度「ヨッシャー」と声を張り上げる。「瞳(どう)孔が開くくらい、気合を入れます」。我を忘れるほどの闘志は、最後の粘りにつながった。200メートル自由形では1分48秒87と、3年ぶりに自身の日本記録を更新して五輪切符をつかんだ。
「見返してやる」
 熱血男も、昨年はへこんでいた。日本記録保持者にもかかわらず、世界選手権(バルセロナ)代表の座を逃した。北島の2冠で注目された大会。最後の種目の男子400メートルメドレーリレーでも、日本チームは銅メダルを獲得。みんなの笑顔がテレビに映った。高校3年の01年に出した日本記録を超えられず、もがき苦しむ自分がはがゆかった。
男子200 メートル 自由形で優勝し表彰台で近大をアピールする奥村幸大
日本水泳選手権・男子200 メートル 自由形で優勝し表彰台で近大をアピールする奥村幸大=2004年4月22日、東京辰巳国際水泳場
 「見返してやる。ライバルを引きずり下ろしてやる」。アテネを見据えた奥村は、まず肉体改造に取り掛かった。大阪のダイナミックスポーツ医学研究所に週3回通い始めた。競馬の騎手など、様々なスポーツ選手とかかわる仲哲治トレーナーとマンツーマンでトレーニングを続けた。胸囲は1メートルを超え、ジーンズも入らなくなった。腕のかき、キックのパワーは増した。
 あとは精神面。実は子供のころから、レース前に叫んで気合を高めた。だが、最近は恥ずかしさもあり、やめていた。不思議と成績も下降線をたどった。そんな時、阪神の星野SD(当時監督)が「黙っているとツキは逃げてしまう。声に出して呼び込め」と話しているのを聞いた。「勝つためや。恥ずかしいとかは関係ない。周囲には迷惑かもしれないけど、これが自分のスタイルなんや」。再びレース前の雄たけびを始めた。弱気の虫は吹き飛んだ。日本選手権でも極限までレースに集中、好結果につながった。

400メートルメドレーリレーの最終泳者
 五輪本番では自由形はもちろん、リレーで大役を任される。400メートルメドレーリレーでは、森田、北島、山本とメダル候補たちの後を引き継ぐ。「抜かれたらしゃれにならない。ソープ(オーストラリア)ファンデンホーヘンバンド(オランダ)と泳ぐ中で逃げ切ってみせたい。日本に奥村ありといわれるように」。世界との差が最もある自由形で、頼もしくも熱い男が登場した。

プロフィール        
1983年(昭和58年)5月9日、大阪府富田林市生まれ。4歳から水泳を始める。近大付高3年時の01年日本選手権200メートル自由形で日本記録を出して初制覇。現在近大3年。今年4月の日本選手権200メートルでは自身の日本記録を更新してアテネ五輪代表の座を勝ち取った。182センチ、74キロ。

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