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第2回赤星貴文 金の卵を探せ

 MF赤星貴文は、2年連続の選手権出場を固く自らに課す。藤枝東は総体に2年連続、昨年の選手権そして今年の高円宮杯全日本ユース(U−18)選手権出場と、静岡県ではこの1年で最も全国を経験した。しかし肝心の全国舞台では、昨年の選手権に今年の総体と、2大会連続初戦敗退を喫するなど、結果を残せないでいる。「汚名返上」を合言葉に、藤枝東のエースが全国に挑む。

藤枝東対国見 後半22分、起死回生の同点弾を決めた藤枝東MF赤星(右)
藤枝東対国見 後半22分、起死回生の同点弾を決めた藤枝東MF赤星(右)

合言葉は「汚名返上」

 最後の選手権を前に、赤星は絶対の自信を口にする。「県大会優勝への自信は、120%。たくさんライバルがいると思うけど、ここ最近全国に行ってるのは、うちらくらい。経験は1番多いじゃないですか」。
 大胆発言だが、それだけの実績を積み重ねてきた自負がある。昨夏は長崎総体、冬の選手権。今年になっても中国総体、高円宮杯全日本ユース選手権(U−18)に相次いで出場。静岡県の高校では最も全国の味を知る。「常に狙われている部分もある」と赤星自身認めるように、ふじ色軍団は、今年の静岡をリードしてきた。
 しかし服部康雄監督(48)が常日ごろ「汚名返上」と口にするように、全国では厳しい結果が続いている。昨年の選手権は、V候補と言われながら選手権1回戦で立正大淞南(島根)に屈し、同校に選手権初勝利を献上するとともに、静岡県勢初の2年連続年内敗戦の屈辱を受けた。股関節痛から、赤星自身選手権はベストからほど遠い体調だった。
抜群の判断力と視野の広さを持つ藤枝東MF赤星(左)
抜群の判断力と視野の広さを持つ藤枝東MF赤星(左)

 今年2月の新人戦でも、決勝で浜名のプレスに屈し準V。それでも徐々に体調を回復し4月開幕のプリンスリーグでは、比類のない強じんさを見せつけ一気に評価を回復した。しかし県を制した勢いで臨んだ全国総体では、ライバル細貝萌(3年)を擁する前橋育英(群馬)にPK負けし、選手権に続き1回戦負けを喫した。
 そして高円宮杯全日本ユース選手権ではホーム・藤枝総合運動公園サッカー場で1次ラウンド3戦を戦える有利な状況の中、赤星は国見(九州第2代表)、東京Vユース(関東第4代表)戦と2戦連発。しかし、決定力を欠いたチームは1分け1敗と苦しみ、星稜(北信越)との最終戦こそ2−0快勝も、得失点差わずか1に泣き、1次ラウンドで敗退した。


全国選手権優勝が最後の仕事

市船橋との練習試合でも、圧倒的な存在感を見せた藤枝東MF赤星(左)
市船橋との練習試合でも、圧倒的な存在感を見せた藤枝東MF赤星(左)
 全日本ユース選手権敗退後、赤星は声高に言った。

 赤星 負けたら終わり。今日、藤枝東がダメと言われても、明日があればいいやって思える。弱いって思われてもいい。戦っていくうちに強くなれれば。

 1年から名門・藤枝東のスタメンに名を連ね、現磐田MF成岡翔、DF大井健太郎(ともに20)とピッチに立った。1年時の選手権県大会決勝で、柏MF谷沢達也(同)らを擁する静岡学園に敗れ新チームになって以降、10番を背負い続け、ふじ色軍団のエースとして戦い続けた。

 ピンと立った背筋から、抜群の視野の広さで左右にパスを回す展開力に、最終学年になって、力強い縦の突破が加わった。静岡県3年ぶりの優勝を果たした9月の埼玉国体でも、2、3人に囲まれても、もろともしない強引なドリブル突破で、準決勝までの3戦連続ゴールなど、高校レベルから一歩抜きん出た強さを見せつけた。
 そんな赤星に残った最後の仕事は、藤枝東単独での選手権優勝、ただそれだけだ。「今年はおれたちが行かなきゃマズイと思う。全国で結果を出せないという汚名は、自分たちが返上しないと」。これこそが、ふじ色の10番の本音だ。



金の卵を探せ

MEMO
赤星貴文(あかほし・たかふみ)1986年(昭61)5月27日、富士市生まれ。
赤星貴文(あかほし・たかふみ)1986年(昭61)5月27日、富士市生まれ。神戸(ごうど)小3年でサッカーを始め、吉原北中時代は清水Jrユース入りし、2年時に全国優勝を果たした。藤枝東高では、総体に2年連続、選手権、全日本ユース選手権と4度の全国大会に出場。各年代のユース日本代表を経験。家族は両親と姉。175センチ、66キロ。血液型A。



 
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