前橋育英のエースMF細貝萌(はじめ=3年)が選手権県予選敗退の悔しさをバネにJリーグでの活躍を誓った。2年連続の選手権出場を狙った前橋育英だったが、13日に行われた準決勝で宿敵・前橋商に敗れた。浦和の特別強化指定を受けJリーグ数球団が獲得をもくろむほどの実力者の細貝は、気持ちを切り替えて次のステージへ向けて飛躍する。
夢は絶たれた。昨年の全国選手権1回戦敗退のリベンジが細貝の目標だった。そのためには全国選手権出場は最低限のノルマだった。13日に行われた群馬県大会準決勝。対戦相手は宿敵・前橋商だ。試合は両者1点ずつを取り合うもPK戦に突入。PK戦では前橋商のGKが3本を止め、前橋育英はPK1−3敗れた。細貝は最終学年での全国選手権出場という最大目標を達成できなかった。
昨年12月に完成した前橋育英高校人工芝グランドでは、高校の練習が終わるとFC前橋ジュニアユースの練習が行われる。それは校舎内にある土のグラウンドで練習を行っていた昨年までも同様だった。つまり、FC前橋の選手たちは、前橋育英の選手たちの姿や練習を日々目にしているのだ。細貝もまた同じように、中学時代からその存在を身近に感じてきた。
だが、今年は苦い思いも何度か味わった。総体後のプリンスリーグでは桐蔭学園(神奈川)に敗れ全日本ユース出場を逃した。天皇杯群馬県予選でも群馬教員に敗退。さらに育英の中から多数選出された国体でも1回戦で宮崎県に敗れた。「自分がやらなくてはと思っていても、いざ試合になるといい方向に持っていけなかった。チームがいい流れの時は何点でも入るような気がする。だからこそそういう方向に持っていくために何が必要なのか考える。でも試合になると自分のことで頭がいっぱいになり、周りに気を使えなかった事が多かった」エースとしてジレンマを感じながらも、試行錯誤を繰り返した。その成果を見せる舞台こそ全国選手権のはずだったが、県大会準決勝で道は閉ざされた。 夢は実現しなかった。しかし細貝は高校レベルで終わる選手ではない。次の活躍の舞台はJリーグだ。そしてその道は世界へも続いている。