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第5回渡辺千真 金の卵を探せ

 国見のFW渡辺千真(18)が、国見から3年連続の得点王誕生に挑む。昨年度の選手権ではチームメートだったFW平山相太(19=筑波大)が1大会9得点(大会最多タイ記録)をマークし、2年連続の得点王に輝いた。同大会の決勝(対筑陽学園)で2得点を挙げた渡辺千も、今秋のアジアユース選手権でU-19日本代表に選ばれるなど着実に成長。「ポスト平山」最右翼の渡辺千が、得点王と優勝のWタイトルを狙う。

U−19代表で国見の攻撃の中心、渡辺千が優勝へチームを導く
U−19代表で国見の攻撃の中心、渡辺千が優勝へチームを導く

「勝利」だけを見据える

 先輩・平山に成長した姿を見せつける。国見のエースFW渡辺千に気負いはなかった。今年1月の高校選手権では平山が2年連続得点王をマークし、6度目の優勝を国見に運んできた。「3年連続」の期待がかかる渡辺千だが、静かな口調で「優勝宣言」だ。「得点王? それは別に。自分が点を取って勝てればいい。自分たちがチームを引っ張って優勝できればいい」。主将として常勝軍団をけん引する男は「勝利」だけを見据えていた。


目標は「平山プラス大久保」

 謙虚な言葉とは裏腹に得点王の可能性は十分だ。03年のインターハイでは、先輩の平山、兵藤を抑えて2年生ながら大会得点王にも輝いた渡辺千には実績もある。
 今秋のアジア・ユース選手権(マレーシア)でU-19日本代表に選出され、久々に平山と「国見コンビ」を結成した。先輩からは試合中に「攻めるだけじゃダメだ。守りもしっかりしろ」とアドバイスされた。得点はもちろんのこと、高校時代とは守備に対する意識のアップした平山に感じる部分も多かった。攻撃プラス守備を兼ね備えて一流のFW…。「サッカーとか大学生活とか世界のこととか話せたし、いい刺激になりました」。
日本対韓国 後半ロスタイム、ゴールを決めた渡辺千(中央)と喜ぶ平山(左端)森本(左から2人目)ら日本イレブン=04年10月6日、チェラススタジアム
インターハイ決勝 国見対市船橋 市船橋DF森下宏紀(右)と競り合う国見FW渡辺千真=04年8月8日、島根県立サッカー場

 世界の厳しいディフェンスに翻ろうされた渡辺千は、フィジカル面の甘さを痛感した。1週間に2度、1000メートル走を8本、ダッシュを積極的にこなすなどスタミナアップへ黙々と体をいじめ抜いた。
 理想も高い。目標とするプレースタイルは「平山プラス大久保(マジョルカ)」だ。「(大久保)嘉人さんのゴールを狙うどん欲な姿勢とか、平山さんの高さとか2人のレベルの高いプレーは見習う点が多い」。国見の練習場には縦約5メートル、横3メートルの2人のパネルが飾られており「後輩たち」の活躍を優しく見守ってくれる。渡辺千にとっても日本サッカー界をけん引する2人の活躍も励みになっている。


「兄弟で点を取りたい」

 発奮材料もある。弟のMF三城(みつき=2年)もレギュラーに名前を連ねる。右サイドからゴール前で待つ兄へのクロスを供給する。

兄千真(左)は弟三城との兄弟プレーで国見を優勝へ導く、と気合を入れる
兄千真(左)は弟三城との兄弟プレーで国見を優勝へ導く、と気合を入れる
 兄弟げんかもあまりしないという2人だが、自宅に戻ればお互いの部屋にはブラジル代表ロナウドのポスターを飾るなど、息の合ったところを全国の舞台でも発揮するつもりだ。「兄弟で点を取りたい」。渡辺千も「兄弟ゴール」に意欲をみせた。
 6度の優勝を誇る国見だけに今年もV最右翼だ。8月のインターハイも制している。全国の強豪チームも「打倒国見」に躍起だ。11月の組み合わせ抽選会で渡辺千は「今年は普通のチームです」と話し、会場を沸かせた。それでも先輩たちが築いた「栄光」を簡単に汚すわけにはいかない。「周囲からは小粒、小粒と言われるけど、全員で攻撃して全員で守備をする。自分の役割はロングボールの起点となること」。

 渡辺千は平山に負けじと「得点王&優勝」のWタイトルと「怪物FW」の称号を手に入れるつもりだ。



金の卵を探せ

MEMO
渡辺千真(わたなべ・かずま))1986年(昭61)8月10日
渡辺千真(わたなべ・かずま))1986年(昭61)8月10日、長崎県生まれ。多比良小2年のときにサッカーを始め、国見中から国見に進学。高校1年から選手権ベンチ入りを果たすも出場機会はなし。2年の選手権では、決勝の筑陽学園戦で2点をマークし、平山相太(筑波大)らとともに優勝に貢献。今年8月のインターハイで優勝。今秋のアジアユース選手権ではU-19日本代表として活躍。兄はJ2京都の大剛(20)。弟は同じ国見の2年・三城(みつき=17)。182センチ、78キロ。



 
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