国見のFW渡辺千真(18)が、国見から3年連続の得点王誕生に挑む。昨年度の選手権ではチームメートだったFW平山相太(19=筑波大)が1大会9得点(大会最多タイ記録)をマークし、2年連続の得点王に輝いた。同大会の決勝(対筑陽学園)で2得点を挙げた渡辺千も、今秋のアジアユース選手権でU-19日本代表に選ばれるなど着実に成長。「ポスト平山」最右翼の渡辺千が、得点王と優勝のWタイトルを狙う。
先輩・平山に成長した姿を見せつける。国見のエースFW渡辺千に気負いはなかった。今年1月の高校選手権では平山が2年連続得点王をマークし、6度目の優勝を国見に運んできた。「3年連続」の期待がかかる渡辺千だが、静かな口調で「優勝宣言」だ。「得点王? それは別に。自分が点を取って勝てればいい。自分たちがチームを引っ張って優勝できればいい」。主将として常勝軍団をけん引する男は「勝利」だけを見据えていた。
世界の厳しいディフェンスに翻ろうされた渡辺千は、フィジカル面の甘さを痛感した。1週間に2度、1000メートル走を8本、ダッシュを積極的にこなすなどスタミナアップへ黙々と体をいじめ抜いた。 理想も高い。目標とするプレースタイルは「平山プラス大久保(マジョルカ)」だ。「(大久保)嘉人さんのゴールを狙うどん欲な姿勢とか、平山さんの高さとか2人のレベルの高いプレーは見習う点が多い」。国見の練習場には縦約5メートル、横3メートルの2人のパネルが飾られており「後輩たち」の活躍を優しく見守ってくれる。渡辺千にとっても日本サッカー界をけん引する2人の活躍も励みになっている。
発奮材料もある。弟のMF三城(みつき=2年)もレギュラーに名前を連ねる。右サイドからゴール前で待つ兄へのクロスを供給する。
渡辺千は平山に負けじと「得点王&優勝」のWタイトルと「怪物FW」の称号を手に入れるつもりだ。