市船渡辺広、父に捧ぐ勝利/高校サッカー
<全国高校サッカー選手権:市船橋3−0鵬翔>◇5日◇準々決勝◇三ツ沢球技場
ブルーのユニホームがイタリア代表を思わせた。市船橋DF陣が、統率のとれた動きで鵬翔を完封。主将の渡辺広が超高校級FW興梠を止め、チームを2大会ぶりのベスト4に導いた。
当たりの強さが評価される渡辺広だが、今大会ではDFラインを統率し、クレバーなカバーリングを見せたりという新たな一面も見せている。渡辺広は「去年は増嶋さん(現東京)の指示で動いていたが、今年は自分がリーダーシップを、という自覚が芽生えた」と話す。責任が頭脳派としての能力を覚せいさせた。
秀才一家の血筋がプレーに表れた。兄の拓也さんは現役東大生。ハウス食品勤務の父の健さんも、中国進出の足場となる上海支社の社長を任されている、いわば会社のエースだ。
次戦の相手はMF本田を擁する星稜。再び注目選手との対決となるが「決勝に出れば、今日中国に戻る父が、もう1度帰国してくれる」と渡辺広は勝利に意欲を見せる。昨年8月の総体決勝進出で父の帰省のきっかけをつくり「オレ、父さんと母さんの天の川だね」と言って両親を喜ばせた。家族の再会のためにも、超高校級FWを再び止めるつもりだ。【塩畑大輔】
[2005/1/6/09:38 紙面から]
写真=市船橋DF渡辺広はボールをキープ
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