高校サッカーTOPページへ
nikkansportscomホームへ

click here!
カラダ公式サポーターAQUARIUS

高校サッカー2004
インターハイ特集
全日本ユース選手権特集
全国高校選手権特集
金の卵を探せ
click here!
全国高校サッカー選手権特集  


鹿実西岡50M大飛球ゴール/高校サッカー

鹿児島実DF西岡のロングシュートが国見GK原田の頭上を超えてゴール(撮影・越田省吾)

<全国高校サッカー選手権:鹿児島実2−0国見>◇8日◇国立競技場◇準決勝

 思いもよらぬ一撃が、連覇を狙った王者・国見(長崎)を沈めた。前半15分。鹿児島実(鹿児島)DF西岡謙太(2年)がハーフラインやや左から蹴ったロングボールが、強風に乗り、GKの頭を越えてゴールに吸い込まれた。80年度の秋田・西目農FW小松晃以来の50メートル超ロングシュートで勢いに乗り、後半32分にも1点を追加。2−0で国見に完勝し、5大会ぶりの決勝進出を果たした。10日の決勝で市船橋(千葉)と対戦する。

 国立に響き渡る歓声が一瞬、どよめきの声へと変わった。観衆の視線の先にいたのは、背番号「20」を着けたDF西岡だ。「風が強いのは分かっていたけど、まさかそのまま(ゴールに)行くなんて思いもしませんでしたよ」。10メートルを超える強風は頭にあったが、その後に起こるミラクルまではさすがに予測できなかった。

 前半15分。敵陣センターサークル付近でクリアボールに反応。相手に囲まれながらも、強風を計算し、ハイボールを選択した。「とにかく前線へパスを送ろうと。あとはうちのFW陣が、何とかしてくれると信じて前へ蹴っただけなんですけどね」。

 高く舞い上がったボールは、競技場のスタンドの最上階を越え、最高到達点約30メートルの大きな弧を描きながら風に押されるように国見ゴールへと一直線。味方FW陣の頭上を通過し、相手GKの差し出す右手もかすめ、そのままゴールの中に入ってしまった。先制ゴール。誰もが信じられないといった表情で、大型スクリーンに映し出されたリプレーを凝視した。

 観戦したJリーグ豊島事務局長は「35年間、高校選手権を見ているけど、こういうゴールを見るのは初めてだよ」。Jリーグ藤口技術委員長も「ビルの5、6階くらいからボールが落ちてきた感じ。ロングシュートは前から飛んでくるけど、今日のは頭の上から落ちてきた感じ。あれは守りづらい」と距離以上に、高さのあったシュート? に驚きを隠せなかった。

 相手の選択ミスに助けられた形となった。コイントスで国見GK原田が「太陽がまぶしいから」とコートチェンジを要求。前半、風上に立ったことでミラクルゴールが生まれた。「あれ(コートチェンジしたこと)が結果的に裏目に出たかもしれない」。国見FW城後も、悔やむに悔やめないといった様子だった。

 西岡にとっては「オヤジ超え」が最大の目標だった。父博さん(49)は壬生川工(現東予)時代、3年連続で選手権に出場。第50回大会(71年度)では準優勝している。そんな偉大な父でも果たせなかった選手権でのゴール。「優勝して初めて父を超えられる」と、西岡は博さんも果たせなかった優勝に照準を定めた。

 西岡のミラクルゴールの勢いに乗って鹿児島実は2−0で宿敵国見に快勝。悲願の単独優勝のチャンスを得た。74回大会(95年度)は静岡学園(静岡)と分け合った日本一。岩下主将は「日本一は2チームもいらない。1つで十分。単独で優勝します」と力強く言った。【石田泰隆】

[2005/1/9/09:03 紙面から]

写真=鹿児島実DF西岡のロングシュートが国見GK原田の頭上を超えてゴール(撮影・越田省吾)



 最新ニュース 記事バックナンバー

 
前のページへ戻る このページの先頭へ
 
nikkansports.comに掲載の記事・写真・カット等の転載を禁じます。
すべての著作権は日刊スポーツ新聞社に帰属します。