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五輪選考会では初となる一発選考だが、すでに日本水連では01年から派遣標準記録を明確に設定して国際大会の代表選手を選考している。きっかけになったのは、00年シドニー五輪。代表選考会の日本選手権女子200メートル自由形で優勝した千葉すずの落選だった。千葉が選考方法を不服としてスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴(後に却下)したこともあって、社会問題化。翌年から明確な基準を設けたのだ。
もっとも、一発選考に踏み切れるようになった最大の要素は、日本選手のレベルの底上げだ。かつては、世界と戦えるのはごく一部の選手だけだった。仮に一発選考にしてこれらの有力選手が選ばれなければ、日本水泳界は大打撃をこうむる。青木剛競泳委員長は、かつて「米国のように選手層が厚ければ日本も一発勝負にしたい。でも、1番手と2番手との差がありすぎる今の選手層では無理」と話したことがあった。
昨夏の世界選手権も、今回と同じ一発選考で、北島の2つの金を含む過去最多6個のメダルを獲得した。青木委員長は「柔道とまではいかないが、メダルへの意識は高まっている。選ぶ側としてはつらいが、厳しい状況を突破してこそ本番で戦える」と、強くなった日本に満足そうだった。
[2004/4/21/10:12 紙面から]
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