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| U−18日本代表FW森島康仁(3年)が滝川二(兵庫)を優勝に導く。森島は186センチ、80キロの恵まれた体格とパワーシュートが持ち味の大型ストライカー。ユースの日本代表として経験を重ね、満を持して臨む冬の選手権。母校が過去3度も跳ね返されたベスト4の壁を破って、全国制覇を目標に掲げた。 |
ピッチに立つだけで、風格が漂う。高校生活最後の選手権を前にして、森島は練習を重ねていた。神戸市内の滝川二練習グラウンド。身を切り裂く冷たい風と土ぼこりの中で、ボールとゴールを追っていた。
「コンディションはこれから良くなっていくと思います。選手権ではベスト4のジンクスを破らないといけない。チームとしては『国立で1勝』が目標ですが、国立で満足してはいけない。自分は優勝することしか考えていません」。
大会注目のストライカーはきっぱりと言い切った。
186センチ、80キロ。打点の高いヘディングとパワーシュートが持ち味だ。ポスト役として相手DFに競り負けることはほとんどない。競り勝つだけではなく、頭で味方に落とすパスも正確だ。さらに強烈なシュート。本来は利き足は右だが、両足で打てる。「左足は重いシュート、右足は速いシュートが得意。理想の選手はアドリアーノです」。「新怪物」の異名をとるブラジル代表FWがお気に入り。そのプレースタイルを参考にして、豪快なゴールを積み重ねる。
期待の大器はU−18日本代表でも活躍中だ。11月末にはアジアユース選手権の予選に出場。台湾戦(5―0)、北朝鮮戦(1−0)にスタメン出場。台湾戦では左足でゴールも決めた。だが両チーム最多のシュート7本で1得点では、満足はできなかった。
「試合に出られたことはよかった。でも台湾戦では4点ぐらいとれると思っていた。自分の決定力のなさを実感した。ゴールの枠に飛ばす冷静さがない。代表で試合に出たら満足なのか? そうじゃないということがわかった」。 |
貪欲な姿勢を持ち続けることが将来の大成につながる。森島はゴールへの意欲は高く、そして強心臓の持ち主でもある。11月13日の兵庫県大会決勝の関学戦では延長を含めて100分間で0―0。PK戦に突入した。滝川二が先攻のPK戦では、最初のキッカーを志願した。そして見事にゴールを決めて、チームに勢いをもたらした。「絶対に入ると思っていた。外す気は全くしなかった」と強気の姿勢で全国切符を手繰り寄せた。
最後の選手権では、滝川二に初めての栄冠をもたらすことに全力を傾ける。県大会では決勝を始めとして、苦戦も少なからずあった。森島は「横パスが多くて、くさびが少なかった。相手にとって怖くないサッカーだった。自分たちの力はこんなものかとわかりました。シンプルに攻めることを徹底したい」とレベルアップを誓っている。
滝川二は、4―4―2のシステムを採用して、森島が攻撃の大黒柱。黒田監督は「森島は活躍はコンディションにもよるし、相手のマークもある。役割はとにかく点を取ること」と期待を寄せた。チームは98年、02年、03年と3度、国立が舞台の準決勝に進出。しかしすべてで敗退した。森島は「自分が点をとらないと始まらない。自分がチームを引っ張っていくようにしたい」。思い描くのは国立での連勝、そしてその先にある悲願の初優勝だけだ。 |
写真上=練習で強烈なシュートを放つ森島(右)
写真下=打点の高いヘディングが森島の武器だ |
森島康仁(もりしま・やすひと)
1987年(昭和62年)9月18日、神戸市生まれ。5歳でサッカーボールを蹴り始めて、須磨浦小学校では神戸NK(現FCライオス)に所属、枦谷(はせたに)中学校ではC大阪ジュニアユースで活躍した。得意技はヘディングで、左右から繰り出すシュートも持ち味。ポジションはFW。理想の選手はブラジル代表FWアドリアーノ。目標は「プロになること」。家族は父清司さん(48)母一枝さん(42)兄庸介さん(19)妹早也加さん(16)の4人。186センチ、80キロ。 |
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