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東京Vユースが逆転で初優勝

後半32分、東京VユースFW征矢智和(手前)は中押しとなる3点目のゴールを決め、FWエルサムニーオサマとともに喜ぶ

<全日本ユース(U−18)選手権>◇10日◇決勝◇埼玉スタジアム◇観衆7531人
 東京Vユースが札幌ユースに4−1で逆転勝ちし、悲願の初優勝を果たした。後半7分に札幌ユースFW岡揚一(17)に先制点を許したが、今大会の“スーパーサブ”征矢(そや)智和(15)が同11分に交代でピッチに入って流れを変え、同17分に頭で同点弾。エジプト人ハーフのFWエルサムニー・オサマ(17)が31分にゴールを決めて逆転した。その後も得点を重ね4−1で快勝し、8月の日本クラブユース選手権に続く2冠を達成した。征矢智は通算6得点で星原健太(17=G大阪)らと並び、得点王に輝いた。

 東京Vユースにとって、三度目の正直だった。ホイッスルが響き渡った瞬間、ナインは両手を挙げて、全身で喜びを表す。ベンチからは控え選手が飛び出した。過去2回の決勝では涙をのんだが、11年ぶりとなる決勝の舞台で、ついに栄冠を手にした。
 苦しい展開だった。「立ち上がりが悪いうちの課題が今日も出てしまった」と柴田峡監督(39)は振り返った。前半は互いに攻め手を欠き、無得点に終わった。後半7分には札幌ユースFW岡に先制点を奪われる。悪い流れになりそうなチームを救ったのは征矢兄弟の弟・智和だった。ベンチで戦況を見守っていた智和は「自分が出たら、何とかする」と相手DFの動きの特徴をみていた。11分に、ピッチへ飛び出すと「シュートを打って流れを変えよう」と積極的に動いた。むかえた17分にはクリアボールが流れたところを頭で豪快に押し込んで同点とした。エルサムニーが決めて勝ち越した後の32分には兄貴裕からのパスを受け、勝負を決定づける3点目を奪った。貴裕は「(弟が)フリーだったし、パスしなかったら怒られる。自分は得点できず悔しかったが、(弟のできは)100点じゃないですか」とたたえた。智和は「今日は兄とのタイミングがよく合っていた」と笑顔を見せた。

  後半38分、東京VユースFWエルサムニー オサマ(手前)は札幌に止めを刺す4点目のゴールを決める

  智和の出場はケガをおしてのものだった。大会前、チームに合流できたのは1週間だけ。左足太ももの肉離れで3週間、練習ができなかった。この日も患部にはテーピングをしていた。「プレーできるのは45分が限界」(智和)という状態の中で大会を通じて6得点で得点王に輝いた。15歳の若武者は「まさか自分がとれるとは思わなかった」と照れ笑いを浮かべた。
 これでクラブユース選手権と2冠を達成した。11月にはJユース杯が待っている。「もちろん3冠が目標です。今日の自分はまだまだダメ。もっと長い時間試合に出て、チームに貢献したい」と智和。現状に満足しない15歳は3冠を見据えた。


写真上=後半32分、東京VユースFW征矢智和(手前)は中押しとなる3点目のゴールを決め、FWエルサムニーオサマとともに喜ぶ
写真下=後半38分、東京VユースFWエルサムニー オサマ(手前)は札幌に止めを刺す4点目のゴールを決める




札幌ユース・四方田監督 「相手の力が上だった」

後半、東京VユースMF奥田大二郎(左)と札幌ユースDF廣中辰哉は激しくボールを奪い合う

 札幌には悪夢のような時間だった。後半11分、東京Vが今大会得点王のMF征矢智を投入。同17分に征矢智に同点にされると、糸が切れたかのように3失点を喫した。「同点にされて浮足立った。」とMF藤田征也主将(18)。四方田(よもだ)修平監督(32)も「相手の力が上だった」と話した。それでも表彰式で盾を手にした藤田は「準優勝でも誇りになる成績」と涙は見せなかった。

  後半ロスタイム、FKを外し天を仰いで悔しがる札幌ユースのMF藤田征也(右)、左はMF長沼恭平

 予選ラウンドで強豪・鹿児島実高、準々決勝では高校総体覇者の青森山田高を撃破した。戦前は「厳しい試合の経験が少ない」と指摘していた四方田監督も、「良くない時間でも我慢できるようになった」と成長を認めた。 日本サッカー協会・川淵キャプテンからは「試合後、相手の目を見て握手し、礼儀正しかった」とたたえられた。
 四方田監督の教え子の1人、藤田は今月中にもトップチームの練習に合流する予定。「上がればやれる力はある」と自信を見せる。将来を嘱望される世代による準Vは、トップチームにも好影響をもたらすはずだ。



写真上=後半、東京VユースMF奥田大二郎(左)と札幌ユースDF廣中辰哉は激しくボールを奪い合う
写真下=後半ロスタイム、FKを外し天を仰いで悔しがる札幌ユースのMF藤田征也(右)、左はMF長沼恭平


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