nikkansports.comTOPへ

click here!






click here!
注目選手紹介 イメージ
nikkansports.com > 注目選手紹介
北島康介(22=日本コカ・コーラ) 北島康介(22=日本コカ・コーラ)

日本選手権3日目 男子50メートル平泳ぎ予選でスタートする北島康介=05年4月23日、横浜国際プール
日本選手権3日目 男子50メートル平泳ぎ予選でスタートする北島康介=05年4月23日、横浜国際プール
 アテネ五輪平泳ぎ2冠の北島康介(22=日本コカ・コーラ)は、世界選手権を前に「予想外」の苦戦を強いられた。4月の日本選手権200メートルで今村元気、木村太輔に敗れ、6月のミッションビエホ国際でも今村に連敗した。不安視する周囲の声に対して、今季からプロスイマーとして活動する北島は本番で王者健在を見せつけなければならない。03年バルセロナ世界選手権、昨年のアテネ五輪に続く連続金メダルで、さらに3年後の北京五輪へ進化を遂げる。


もがく王者
 だれもが北島ならば、モントリオールで再び金メダルに輝くのは当然、と思っていただろう。それほどバルセロナ、アテネの強さは圧巻だった。4月の日本選手権200メートルで日本人選手に5年ぶりに敗れても、闘争心に火がついて一気に調子を上げてくると見られた。
 だが6月後半になっても、北島はもがいていた。調整レースのミッションビエホ国際200メートル、100メートルで再び今村に逆転負けした。日本選手権では牙城(がじょう)を守った100メートルでも5年ぶりに日本人に黒星。1分1秒67のタイムは、主要大会で01年日本選手権以来の1分1秒台に落ち込んだ。「いい記録で世界水泳につなげたい」と自信ありげに話していたのが一転「想定外」の逆転負け。世界大会3連続金メダルに暗雲が漂った。
6月10日に行われた公開練習で力強い泳ぎを見せる北島康介=JISS
6月10日に行われた公開練習で力強い泳ぎを見せる北島康介


奮起せざるを得ない状況で本腰入れる

世界水泳選手権会見 世界水泳選手権出場の抱負を語る北島康介=05年4月25日、東京プリンスホテル
世界水泳選手権会見 世界水泳選手権出場の抱負を語る北島康介=05年4月25日、東京プリンスホテル
 平井コーチは、日本選手権後から始めた筋力アップで自分の泳ぎを乱したと分析した。世界選手権200メートルの出場権を逃したことで、50、100メートル2種目のスプリント勝負に照準を合わせ、オフシーズンにできなかったウエートトレーニングを急ピッチで行った。新たなパワーを得たが、水をとらえる感覚が鈍くなって「重いというより浮かない」(平井コーチ)。目指したテンポの良い泳ぎではなく、力任せになっていた。
 自己最高の体脂肪率10%までに鍛え上げた肉体は、この段階で裏目と出た。アリゾナ州での高地トレーニングでは、自分の泳ぎを取り戻すところから出直した。
 周囲の心配の声をよそに、北島本人が「心配はしていない」と言い切れるのは、何を修正すればタイムが出るか分かっているからだ。今村に連敗した屈辱で、目つきも変わってきた。北京五輪を目指すと決めながら、これまでは五輪翌年の休息ムードもあって、どん欲になれる目標がぼやけていた。それが奮起せざるを得ない状況に追い込まれて、本腰になった。復権のため、さらに進化した泳ぎを披露するため、必死の努力が続いている。


「また夏を熱くします」
 モントリオールの屋外プールは、バルセロナのように強風が吹かず、水深も深くて好タイムが期待できるという。屋外の割には高速のプールで、北島は再びハンセンら世界の強豪を迎撃する。今季から日本コカ・コーラと所属契約して「プロスイマー」の立場になった。また今回は日本代表チームの主将も務める。競泳ニッポンの看板として「また夏を熱くします」と宣言した通り、世界の舞台に戻って有言実行。「やっぱり北島は強かった」と言わせてみせる。
日本選手権3日目 男子50メートル平泳ぎで優勝し、表彰台で観客の祝福に応える北島康介。左は2位の水田岳彦、右は3位の今村元気=05年4月23日、横浜国際プール
日本選手権3日目 男子50メートル平泳ぎで優勝し、表彰台で観客の祝福に応える北島康介。左は2位の水田岳彦、右は3位の今村元気=05年4月23日、横浜国際プール


プロフィル
北島康介(きたじま・こうすけ)1982年(昭和57年)9月22日、東京都荒川区生まれ。5歳で水泳を始めて、10歳で出場したジュニア五輪50メートル平泳ぎ優勝。文京区立文林中3年で全国中学100、200メートルV。本郷高3年の00年シドニー五輪100メートル4位。01年世界選手権200メートル銅メダル。02年アジア大会200メートルで世界新をマーク。03年世界選手権100、200メートルは世界記録で2冠。アテネでも2冠を達成した。家族は両親と弟。現在は日体大大学院。177センチ、78キロ。


前のページへ戻る このページの先頭へ
  nikkansports.comに掲載の記事・写真・カット等の転載を禁じます。
  すべての著作権は日刊スポーツ新聞社に帰属します。
  (C)2005,Nikkan Sports News.