だれもが北島ならば、モントリオールで再び金メダルに輝くのは当然、と思っていただろう。それほどバルセロナ、アテネの強さは圧巻だった。4月の日本選手権200メートルで日本人選手に5年ぶりに敗れても、闘争心に火がついて一気に調子を上げてくると見られた。
だが6月後半になっても、北島はもがいていた。調整レースのミッションビエホ国際200メートル、100メートルで再び今村に逆転負けした。日本選手権では牙城(がじょう)を守った100メートルでも5年ぶりに日本人に黒星。1分1秒67のタイムは、主要大会で01年日本選手権以来の1分1秒台に落ち込んだ。「いい記録で世界水泳につなげたい」と自信ありげに話していたのが一転「想定外」の逆転負け。世界大会3連続金メダルに暗雲が漂った。 |
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| 6月10日に行われた公開練習で力強い泳ぎを見せる北島康介 |
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