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nikkansports.com > 競泳日本選手権特集

北島まさかの惨敗…世界切符逃す/競泳

表彰台で沈んだ表情の北島

<競泳:日本選手権>◇初日◇21日◇神奈川・横浜国際プール

 アテネ五輪2冠の北島康介(22=日本コカ・コーラ)が、初戦の男子200メートル平泳ぎでまさかの逆転負けを喫した。調整遅れによるスタミナ不足が響き、優勝した今村元気、2位木村太輔(ともに23)に及ばず2分13秒26の3位。00年大会同種目4位以来の国内大会での黒星で、世界選手権(7月、カナダ・モントリオール)同種目の代表権を逃した。23日の50メートル、24日の100メートルで雪辱を期す。

 ぼうぜんとした表情で北島がプールから上がった。水の中で雄たけびを上げて抱き合う今村、木村には目もくれない。表彰式で2人より低い台に立つと唇をかんだ。台から降りると、すぐに首から銅メダルを外した。観客席の子どもたちの声援にも、笑顔で応じることはできなかった。常勝の世界王者が、国内の長水路(50メートル)で5年ぶりに敗れる大波乱。「やってしまったというか正直、がっかりした。これが今の実力です」。北島が完敗を認めた。

 予選から今村、木村に後れをとって3位。昨年の大会も予選、準決勝はこの日と同じ2分14秒台だったが、北島本人が前日「200メートルはスタミナがちょっと」と漏らしていただけに不安ムードが漂った。巻き返しを期して臨んだ決勝。まずまずのスタートで飛び出し、トップをキープ。だが、キックに持ち前の力強さがなく、ストロークが伸びない。4コースを譲った今村にピタリとつかれ、150メートルのターン手前でかわされた。最後は木村にも抜かれた。派遣標準記録にも、出場2枠にも届かない。この種目での世界選手権代表の座を逃してしまった。

 心機一転の今季初戦レースで屈辱の逆転負け。極限にまで集中力を高めて2冠をつかんだアテネ五輪の勇姿とは対照的な姿だ。自ら口にしていた通り調整遅れは明らか。本格練習を再開したのは昨年12月。「2月の短水路日本選手権は何とかしのいだが、風邪を引いて高地合宿(米フラッグスタッフ)でも練習日程が遅れた。200メートルは練習不足」と平井コーチは明かす。世界一を支えた運動生理学の岩原文彦氏らが国立スポーツ科学センターを離れ、以前のような「チーム北島」としてのサポート体制も維持できなくなっていた。

 日本水泳連盟の青木強化委員長は「下が伸びたのはうれしいが、五輪金メダリストが世界選手権に行けないとは」と複雑な表情をみせた。北島は「この悔しさをバネにする。気持ちを入れ替えて50(3日目)、100メートル(最終日)で勝たなければならない」と話した。予期しなかった非常事態をどう切り抜けるか。誇りを取り戻すためにも、世界王者は意地を見せなければならない。【佐藤智徳】

写真=表彰台で笑顔の優勝した今村(中央)と2位の木村(左)とは対照的に沈んだ表情の北島(撮影・鈴木豊)






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