今村金星だ!北島を大逆転/競泳
<競泳:日本選手権>◇初日◇21日◇神奈川・横浜国際プール
男子200メートル平泳ぎの表彰台の真ん中で、今村元気(23)の黄色のウエアがひときわ輝いた。青ざめる北島を横目に、両手を上げて歓声に応える。「北島がいたので、日本選手権に勝つのはすごく難しかった。だから本当にうれしい」。波乱の立役者は大喜び。初の日本選手権のタイトルを、1学年下の五輪金メダリストを破るという快挙でつかんだ。
ゴールの瞬間、勝ったと分かった。電光掲示板を確認すると、右手で何度もガッツポーズ。「日本で北島のライバルはいないとずっと言われてきた。それが悔しくて、いつか一発やってやろうと思っていた」。その負けん気で、ついに打倒北島を果たした。
飛ばす世界王者をしっかりとらえていた。前半100メートルは北島に遅れることわずか0秒07。「スタートからずっと康介が並んでいたので、今日は絶対に勝てると信じていた」。言葉通りに150メートルで逆転すると、最後の50メートルは力強いストロークで完全に引き離した。
成田高2年の関東高校選手権で、初めて北島と同じ組で泳いだ。水泳を始めて1年。以来、常にあこがれだった。もちろん1度も勝ったことなどなかった。「今日の康介は本調子じゃなかった。今度は、五輪で見せたすごい康介に勝つまで力をつけたい」。
2年前の日本選手権で惨敗し、うなだれていた姿はもうない。ストローク強化にボクシングを取り入れるなど、ユニークな努力で晴れの日を迎えた。「北京五輪で僕も金を取りたい」。今村が日本のエースとして世界選手権に乗り込む。【吉松忠弘】
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