北島100は圧勝!金の意地6連覇/競泳
<競泳:日本選手権>◇最終日◇24日◇横浜国際プール
北島康介(22=日本コカ・コーラ)が「屈辱」を晴らした。力強いストロークをよみがえらせて、男子100メートル平泳ぎで優勝。200メートルで敗れた2位今村元気(23)に雪辱した。1分0秒89とタイムは平凡ながら、前日の50メートルと2冠で世界王者の意地を示した。7月24日開幕のカナダ・モントリオール世界選手権では、五輪、世界選手権の3大会連続金メダルを狙う。
世界王者のプライドだった。北島はスタート前の選手紹介で、ド派手なパフォーマンスを見せた。両腕を大きく広げて満員の観客に「強さ」をアピール。隣コースの今村を圧倒した。
気迫十分で臨んだ男子100メートル決勝。前半は山下に粘られ、50メートルのターンでは0秒03遅れた。場内の北島コールが、絶叫に変わる。それを合図に、一気にスパートした。平井コーチと確認した慌てず、遠くに伸びるストロークでトップに立ち、2位に追い上げた今村を寄せ付けなかった。
ここ数年の主要大会では01年の日本選手権(1分1秒26)以来の遅いタイム。納得できなかったが、とりあえずは200メートル3位の屈辱を晴らして6連覇を達成した。「自分の集中力を試した。ほっとしていられないが、100メートルの世界選手権の代表権を得られてよかった」と素直に本音を明かした。
昨年11月の始動から風邪を5回ひくなど調整遅れが響き、予想しなかった国内の黒星で今大会の自己採点は「最悪の出だしで10点ぐらい」。平井コーチも「今回はいい勉強をした。心に緩みがあれば国内でも危ない」と苦笑いした。
モントリオール世界選手権では50、100メートルに出場する。五輪、世界選手権の2大会連続2冠王者は、既に海外のライバルからも「宣戦布告」されている。世界記録保持者のハンセン(米国)が今月の米国予選で順当勝ちして「五輪で敗れた北島に勝ちたい」と宣言している。北島は今回、後がないところで底力を発揮。この経験を教訓にモントリオールには万全の態勢で臨む。【佐藤智徳】
写真=男子100メートル平泳ぎで優勝も、さえない表情を見せる北島。左は2位の今村(撮影・野上伸悟)
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