松田、銀だ!うれし悔し半々
<水泳世界選手権>◇11日目◇27日◇カナダ・モントリオール
50メートル平泳ぎで北島康介(22=日本コカ・コーラ)が日本記録更新の27秒78で銅メダルを獲得した。
松田丈志(21=中京大)が200メートルバタフライで銀メダルを獲得した。後半に優勝のコルゼニオフスキ(ポーランド)を追い上げて1分55秒62をマーク。自由形の中長距離エースでもある鉄人は、久世由美子コーチ(57)との二人三脚で世界大会のメダルに初めて輝いた。
本気で金メダルを狙っていた。松田は「うれしさと悔しさが半分、半分」と真顔で言った。自由形の長距離エースは今後、バタフライをメーン種目にすると表明してモントリオールに乗り込んだ。アテネ五輪準決勝敗退の雪辱を期し、金メダルを公約して臨んだ決勝でも「自分のペースを崩さず後半勝負」に徹した。前半3位につけ、150メートルのターンで2位浮上。「ラスト50メートルで、みんなかわすつもりだった」。しかし優勝のコルゼニオフスキに0秒60届かなかった。
レース直後は半喜びだったが、次第にメダルの重みが身にしみた。「コーチの久世夫妻、両親に感謝したい」。4歳から指導を受ける久世由美子コーチ(57)と、母子のような師弟関係で世界への階段を1歩ずつ上がった。故郷の宮崎県延岡市の東海(とうみ)SCでの猛特訓。ビニールハウスの手づくりプールは真夏、40度以上にもなった。
松田の代名詞でもあるそり上げた頭部は、久世コーチが電動バリカンで刈り、松田が仕上げる。今回も大会直前に実行して、御利益抜群のメダル獲得。初めて代表チームに加わった久世コーチは「一緒にいて話をできたことがよかった」とうれしそうに話した。アテネ五輪銀メダルの山本貴司の後を引き継ぎ、次こそ世界の頂点を目指す。【佐藤智徳】
[2005/7/29/10:05 紙面から]
|