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柴田まさかの銅メダル

女子800メートル自由形で3位となり手を振る柴田(共同)

<水泳世界選手権>◇14日目◇7月30日◇カナダ・モントリオール

 女子800メートル自由形の柴田亜衣(23=チームアリーナ)が、アテネ五輪に続く連続金メダルを逃した。先行して優勝したジーグラー(米国)を追いかけたが届かず、8分27秒86で銅メダルだった。日本競泳陣のメダルは8個になり、03年バルセロナ大会の6個を上回る最多となった。

 五輪金メダリストが2人の17歳に敗れた。柴田はラスト50メートルで先行するジーグラーを必死に追い上げたが、競り合った銀メダルのリーマーにもタッチの差で届かなかった。銅メダル…。ライマーに対する地元の大声援の中、ゆっくり水から上がった。

 金メダルを確実視されていた。アテネ五輪で競った最大のライバルのマナドゥが、精神的疲労を理由に前日の予選を欠場。03年世界選手権、昨年のアテネ五輪男子平泳ぎで連続2冠の北島に続く快挙に期待が膨らんだ。大会初日の400メートル自由形では銀メダルを獲得し「800メートルで新記録が出れば、金メダルもついてくる」。だが、17歳コンビにペース配分を乱された。ジーグラーの飛び出しは予想していたが、隣を泳ぐライマーに気を取られ、追撃のタイミングが遅れてしまった。

 金メダリストだけに、それ以下の成績では本人、周囲も満足できない。田中コーチは思わぬ「敗北」に「驚いたというより、何だったんだろうな」とつぶやいた。400メートル自由形、800メートルリレー出場でスピード系の練習を増やした分、800メートルに必要な持久力をつける練習が「どっちつかずになってしまったかな」と悔いた。柴田本人は「すごく悔しい。どこかでアテネの金のプレッシャーを感じていたのかな」と振り返った。

 2種目でダブルのメダル獲得も、さすがに喜べない様子。大学院に在籍する鹿屋体育大には五輪の時と同じように、山下栄市長をはじめ多くの市民が集まって応援していた。昨年、鹿屋市は市町村の合併話が浮上したが、柴田の金メダルフィーバーで知名度が上がり、鹿屋の名前を残したいと延期になったという。金メダリストはそれほど注目される。このままでは引き下がれない。「400メートルの日本新はうれしいけど、800メートルが悪すぎたので30点です」。8月11日にトルコで開幕するユニバーシアードでは、日本新記録で世界トップの実力を証明する。【佐藤智徳】

写真=女子800メートル自由形で3位となり手を振る柴田(共同)

[2005/8/1/10:01 紙面から]






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