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作陽小室また2発!/高校サッカー

作陽MF小室(右から2番目)は先制点を決め喜ぶ(撮影・たえ見朱実)
作陽MF小室(右から2番目)は先制点を決め喜ぶ(撮影・たえ見朱実)

<高校サッカー:作陽3-2静岡学園>◇準々決勝◇5日◇駒沢

 パスをもらった瞬間、作陽の小室はすでにトップスピードに入っていた。後半12分、ゴール前で相手DFをあっさり振り切り、右足で技ありの先制点。さらに1-1で迎えた同16分には、いつの間にかゴール前に出没し、バックパスを受けてきっちり2点目を決めた。「パスが良かったんで、あとは決めるだけでした」と話したが、ボールを追う速さは並外れていた。

 「高校生であんな速いのはたぶん、いないと思う」と野村監督。2歩目でトップスピードに入ることができ、50メートルは6秒0。チーム一の速さで「スピードスター」と呼ばれている。「いつの間にか速くなっていたんです」。体が重くなるのを防ぐため、上半身の筋トレは控えている。

 父英樹さん(47)は中学ではサッカー部、高校では野球部に所属。母恵子さん(47)は中学時代に走り幅跳びで岡山県大会に出場しており、両親のアスリートのDNAを受けついだ。中学まではFWだった。野村監督は小室の快足ぶりにほれ込み、芳泉中に出向き、口説いて作陽入りを決めさせた。右MFにコンバートし、サイドアタッカーとして才能を開花させた。

 2回戦の一条(奈良)戦に続く2得点で、4得点。今大会の得点ランキング首位に立った。「また決めます。ここまで来たら決勝、いや優勝まで突っ走りますよ」とノリノリだ。名前の「俊之」の「俊」は、足が速くなるようにという願いからつけられた。亥年の今大会で、作陽のスピードスターが猪突(ちょとつ)猛進し、チームを優勝に導く。【井上満夫】