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盛岡商イレブンにメッシーナ小笠原エール

全体練習後、黙々とFK練習する盛岡商MF林(右端)(撮影・宇治久裕)
全体練習後、黙々とFK練習する盛岡商MF林(右端)(撮影・宇治久裕)

 盛岡商に頼もしい味方がついた。7日、駒沢競技場で軽い調整を行った盛岡商イレブンは、斎藤重信監督(59)の教え子のセリエAメッシーナMF小笠原満男(27)からの激励の電話に闘志を奮い立たせた。また現在得点王の作陽FW小室俊之(3年)は自身の進路も切り開くゴールを誓った。どちらが勝っても初優勝となる全国高校サッカー決勝は8日、国立競技場で行われる。

 準決勝を終えた夜、対戦相手をチーム全員でビデオ研究しているときだった。斎藤監督の携帯電話が鳴った。声の主は、イタリアで合宿中の小笠原だった。「インターネットで(盛岡商の決勝進出を)見て感激しました」。

 さらにMF林には熱いゲキを送る。「自分が果たせなかったことを果たして欲しい。先生は、もう最後かもしれないので勝たせてあげて欲しい。精いっぱい頑張ってくれ」。岩手から世界最高峰のセリエAまで駆け上った“兄弟子”の言葉に、林は「突然でビックリでしたが、すごく刺激を受けました。全国優勝したい」と、闘魂を注入された。

 斎藤監督にとって小笠原は息子のような存在だ。大船渡高時代、通学に片道3時間以上かかる盛岡に住んでいた小笠原を自宅に下宿させていた。サッカーを教えるだけではなく、朝夕の食事も作った。

 「今までいろんな選手と出会ったが、結果を出すのは難しい。今回は運とかが、たまたま私に向いている。泥臭く頑張りたい」。監督歴37年目の斎藤監督だが、小笠原を擁した75、76回大会でも3回戦が最高。きょう夢にまで見た頂点へ挑む。【栗山尚久】