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MF乾貴士(3年)が野洲を連覇へ導く。昨年度優勝の野洲(滋賀)は1月2日、真岡(栃木)と柏の葉公園総合競技場で初戦を戦う。11月にU-21(21歳以下)日本代表に選出されたMF乾は野洲では背番号「10」を背負い、司令塔としてチームをけん引している。日の丸をつけて成長した姿を選手権のピッチでも見せつけていく。
乾が得意のスルーパス、ドリブルに、磨きをかけている。野洲高の人工芝グラウンドで日々、練習に励んでいる。「連覇を目指したいです。守備の意識も高く持って、いいプレーを心掛けたい」。11月に行われた滋賀県大会の決勝戦は草津東に延長戦の末、2-1で勝利。その瞬間から、選手権連覇を目指す戦いは始まっている。「合言葉は昨年の先輩を超えること。そのためには優勝するしかない」と力強く言った。
今年11月に高校生では唯1人、U-21日本代表に選出された。アウエー、ホームの韓国戦にいずれも途中出場した。積極的なプレーで日本サポーターを魅了。特に「聖地」国立で行われたホームの試合では韓国のDF相手に強引に中へ切れ込む突破を見せ、大歓声を受けた。「サポーターの声援はよく聞こえなかったけど、応援してもらってうれしい。もっといいプレーをしたい」と初々しく話した。
一方で課題も痛感した。体重59キロは日本、韓国両チームの選手の中で最軽量だった。1対1の競り合いで負けない体力を身につける必要性を感じた。「プロ入りまでに5キロくらい体重が増えればいい」。筋力トレも精力的に行い、パワーアップに励んでいる。

超高校級の実力は誰もが認めている。今年2月に横浜の御殿場キャンプに参加した時は、元日本代表のDF松田から「堂々とプレーしていて頼もしい」と才能を認められた。来季から横浜に入団することがすでに内定しており、乾も松田とともにプレーすることを楽しみにしている。「松田さんにそう言ってもらえるのはうれしいです。横浜でも早く戦力になりたい」と意気込みを語った。
プロ入り前に、選手権連覇という大きな目標に突き進む。昨年度は左ウイングバックとしてプレーし6試合2得点の成績を残した。高校サッカーではロングボールやカウンターを多用するチームが多い中、野洲はしっかりパスをつなぐ「セクシーサッカー」と言われる戦術で注目を集めた。「自分の存在をもっとアピールしたいし、厳しい戦いの中、勝ち抜きたい」と話す「セクシーサッカーの申し子」乾が、この冬も主役の座を渡さない。【奈島宏樹】
野洲の快進撃を陰で支えているのは中尾由紀(3年)マネジャーだ。練習後にはイレブンにスタミナ補給のためバナナ、おにぎり、ゆで卵を用意。「山本先生(監督)に誘われて入部しました。選手がみんな試合や練習に専念できるようにサポートしていきたいです」と話した。将来の夢はスポーツトレーナーで、卒業後は専門学校に進学予定。「今までの経験を生かしたい」と笑顔で語っていた。