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注目選手紹介
宮坂翔/DF 大津(熊本)

191センチのイケメンが導く初国立

大津のDF宮坂は長身を生かした空中戦でも鉄壁のディフェンス(撮影・進尚幸)
大津のDF宮坂は長身を生かした空中戦でも鉄壁のディフェンス(撮影・進尚幸)

 191センチの壁が熊本県勢初の国立競技場へチームを導く。大津のDF宮坂翔(3年)は垂直跳び80センチを超えるバネで空中戦の強さを誇る。1対1の駆け引きも向上し、華麗なパスワークで全国的に人気のあるチームを守備で支える。卒業後は東京Vへ加入する。おまけに芸能事務所も“獲得”に興味を示す甘いマスクも兼備しており、大会の注目を集めそうだ。

 平均身長176 センチ のチームでひと際、宮坂の存在感が光る。「ヘディングでは負ける気がしません」。身長191 センチ 。ハイボールには絶対の自信を持っている。理想の選手像はイタリア代表DFマテラッツィ。「純粋に対人の強さ、相手をしっかりつぶす守りが好き」。6月のW杯ドイツ大会ではフランス代表MFジダンへの侮辱発言が取りざたされたが、堅実なプレーに食い入った。

 最終学年になって1対1の駆け引きも向上した。バランスの取れた守備力に加えて、熊本大会決勝でCKから先制点を奪ったヘディングシュートも力強い。小3から7年間、クラブチームで過ごした成果もあり、大津で14年間、指揮を執る平岡和徳監督(41)も「足元の技術がしっかりしている」と、柔らかな身のこなしにうなる。ボランチやFWをこなす器用さもある。

 入学当初は能力を十分に生かせておらず、平岡監督は「1年半をかけて、ひたすらヘディングの練習をさせました」。動き出し、落下地点への入り方を反復練習し、体の奥に眠っていた感覚を呼び起こした。父幸哉さん(42)はバレーボールの強豪熊本工のエースアタッカーとして活躍。優れた身体能力で全国4強まで勝ち上がった。「空中戦」に強いDNAが目覚めると、競技こそことなるが名門校の「壁」へと成長していった。

大津高校のDF宮坂はボールタッチもやわらかくパスを出す(撮影・進尚幸)
大津高校のDF宮坂はボールタッチもやわらかくパスを出す(撮影・進尚幸)

 能力を認められ、卒業後はJ2東京Vへ加入するが、モデル界も“獲得”に動いた逸話がある。長身に小さな顔、そして、鼻筋の通った甘いマスク。サラサラヘアーに大きな目、ニキビのないきれいな肌…。端正なルックスに芸能事務所のスタッフが写真撮影のため、韓国遠征中の宮坂を追いかけてきたという。本人は「全然、モテません」と意に介さないが、大会屈指のイケメンDFとして女性人気は高まりそうだ。

 8年連続12度目の出場の大津は過去、何度も優勝候補の一角に挙げられたものの、8強が最高。「進化するブルー軍団」のニックネームで呼ばれる名門が、なぜか国立競技場(4強以上)に立つことができない。熊本県勢の4強は半世紀以上も前、54年度(昭和29年)の熊本工が最後。大会が首都圏開催になってからは1度もない。「目標は全国制覇ですが、1戦1戦、大事にしたい。徐々に調子を上げて、勝ち上がりたい」。端正なマスクの宮坂がこのときばかりは厳しい表情になった。【押谷謙爾】

宮坂 翔 (みやさか・しょう) 1988年(昭和63年)6月6日、熊本県菊陽町生まれ。武蔵ケ丘北小3年のときに「熊本YMCA」でサッカーを始め、小6年のときに九州大会優勝。オフは大津の試合DVD鑑賞と読書で過ごす。好きな芸能人は宮崎あおい。家族は父幸哉さん、母ルミ子さん(ともに42)兄龍さん(20)。191 センチ 、79 キロ 。足のサイズは31 センチ 。A型。

スター不在でもシステム自在

 今年はチーム状況と対戦相手に応じて3バック、4バックを自在に使いこなす。確固たるスター選手は不在ながら、平岡監督は「チームの完成度は高い」と、組織力に手応えを持っている。主将のDF倉田健生(3年)が「今年は前線の3人のスピードを生かす攻撃がいい」と語るように、FW深草恭平(3年)を頂点にFW青山晃士(3年)、MF末吉達也(2年)で描くトライアングルが自由にポジション交換しながら攻め立てる。今季のチームテーマ「チャレンジ」を胸に、悲願の国立を目指す。