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注目選手紹介
宮沢裕樹/FW 室蘭大谷(北海道)

北海道得点王はU-17の2年生エース

室蘭大谷対登別大谷 1|0の後半29分、室蘭大谷FW宮沢(中央)がオーバーヘッドを決め、2得点目
室蘭大谷対登別大谷 1|0の後半29分、室蘭大谷FW宮沢(中央)がオーバーヘッドを決め、2得点目

 室蘭大谷のFW宮沢裕樹(2年)がチームを8年ぶりの選手権1勝に導く。今年7月にU-17(17歳以下)日本代表の強化合宿に選出され、選手権北海道予選では3試合5得点で得点王に輝いた。ボールをキープできる技術に加え、シュート力にも定評がある。昨年ベスト4の高川学園(山口)との初戦(07年1月2日)が、選手権でのデビュー戦。複数のJクラブから興味を示されているだけに、将来につなげる舞台とする。

 北海道予選決勝の登別大谷戦は衝撃的だった。チームを4年ぶり優勝に導いたのが、2年生ながらエースの宮沢だった。先制点を奪い、さらに圧巻は2点目。サッカー人生初のオーバーヘッドで、試合を決定づけた。「(2点目は)興奮していて覚えていない。最高ですね」。右足首痛のため、準決勝は欠場。決勝は痛み止めの注射を打って強行出場していた。その体で3試合5得点。得点王に輝いた資質は、北海道では抜けている。

 一気に注目の的となった。J1鹿島、地元のJ2札幌ら複数のJチームから興味を示されている。決勝戦を視察した鹿島の椎本邦一スカウト担当部長は「代表(U-17)のときも試合を見たが技術がある。点を取る感覚もある。いいものをもっている」とべた褒めだ。6月の高校総体道予選決勝ではチームの全2得点を決め、逆転勝利を呼び込んだ。GK山田賢二主将(3年)は「裕樹を起点にし、ボールを集めていければ」と仲間の信頼も厚い。

練習試合で高いキープ力を見せる室蘭大谷FW宮沢(左)
練習試合で高いキープ力を見せる室蘭大谷FW宮沢(左)

 初めて日の丸を背負ったことで、さらなる飛躍を目指すようになった。今年7月、U-17(17歳以下)日本代表の強化合宿に招集され、国際ユースIN新潟に参加。当初は選出に戸惑い、参加するか悩んだときもあったが「成長すれば、チームのためにもなる」と吹っ切った。同大会では2試合連続ゴールを挙げた。「みんな、動きが早いし、ドリブルも鋭い。うまかった。また、代表に呼ばれるようになりたい」と刺激を受けた。着実に進化している。

 夢は日本代表だ。将来のW杯を目指し、大きな夢を抱いている。「サッカーをやっているからには上でプレーしたい気持ちはある。いつかは代表に入りたい」。小学2年生からサッカーを始め、A代表の青いユニホームにあこがれている。だからこそ、プロの舞台を狙う。全国的にはまだ無名なだけに、選手権での活躍で、存在を全国に売り込むつもりだ。【長島一浩】

宮沢裕樹 (みやざわ・ひろき) 1989年(平成元年)6月28日、室蘭市生まれ。室蘭大沢小2年でサッカーを始め、中学時代は室蘭大沢FCに所属。中学卒業まではMFも、高校からFWとなり、1年からレギュラー。好きな選手は横浜FW久保竜彦。好きな教科は現代文。家族は母と兄。181センチ、66キロ。血液型はB型。

800人を超えるOBが後輩をサポート

 800人を超える室蘭大谷OBが結束し、後輩をあと押しする。今年4月から滝谷勲事務局長(38)らを中心に、OB名簿が作られた。当初、連絡先は数十人しか把握できなかったが、それもほぼ完成。前回出場の02年は寄付金が30万円前後しか集まらなかったが、今回はすでに100万円以上集まっている。滝谷事務局長は「強い室蘭大谷を取り戻すという気持ちは、みんな1つ」と話している。