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滝川二高が初優勝

名古屋-滝川二 優勝した滝川二イレブン
優勝を飾った滝川第二イレブンは表彰式で笑顔を見せる(撮影・ たえ 見朱実)

<高円宮杯全日本ユース(U-18)選手権:滝川二高3-0名古屋> ◇9日◇埼玉スタジアム◇決勝  

 滝川二高(兵庫)が悲願の日本一に輝いた。前半19分にFW森本健太(18)のミドルシュートで先制すると、後半35分、同42分に加点し、名古屋ユースを3-0で下し初優勝を飾った。今年度限りで勇退する黒田和生監督(57)を全国制覇で送り出そうと、夏までバラバラだったチームが一丸となっての全国制覇だった。高校勢にとっては、3年ぶりの優勝となった。

 秋晴れの青空が涙でかすんで見えた。黒田監督が4度宙を舞った。「これが日本一の感じかと。フワフワしてました」。滝川二を指導して23年目。総体、選手権を含めて初の全国制覇の喜びをかみしめた。

 指揮官の言葉が先制点を導いた。前半19分、右サイドからのパスに、FW森本が右足を思い切り振りぬいた。「試合前、監督に『失うものは何もない』と言われ楽になった」。約40メートルの先制ゴールで、劣勢だった流れを一変させた。後半もFW多田、MF友定がともにミドルから思い切りよく得点。最後まで走り負けずに、今大会初の完封で試合を締めた。

 新人戦、総体でも県予選準決勝で敗退。8年ぶりに全国大会出場を逃した。個性の強い3年生を中心に「バラバラだった」と黒田監督。山本主将を中心に、昼休みのミーティングでは本音で意見をぶつけ合った。練習ではランニング量を増やし、戦術練習を増やすよう意見を出した。「個性派がいい方向にまとまった」と同監督は言った。

 山本主将は「監督はロッカーで泣いてました。もっと大泣きさせたかったんですけどね」と舌を出した。クラブユース勢相手に5連勝し、高校勢として3年ぶりの優勝。来年3月に退任し、J2神戸の育成部長に就任する恩師に贈る最高のプレゼントだった。【近間康隆】

名古屋堅守破られ完敗

 【名古屋ユース】 初の決勝の舞台で完敗した。準決勝までの6試合で3失点の堅守を破られ、昨年の大会で敗れた相手にまたもや屈した。朴監督は「黒田監督が最後というので、選手の気持ちがボールにこもっていた」と相手をたたえた。それでもクラブ史上初の全国8強入りを果たす準優勝。吉田主将は「いろいろな経験ができて、人間的にも成長できました」と話した。

大宮波戸、母校V見守る

 元日本代表の大宮DF波戸が母校、滝川二高(兵庫)の初優勝を見守った。休日を利用して高円宮杯全日本ユース(U-18)選手権決勝の試合会場を訪れ、後輩たちを応援。黒田監督の胴上げに目頭を熱くした。プロ入り後も恩師からの激励の手紙を何通も受け取っていただけに「もらい泣きしそうでした。プレーに気持ちが表れていたし、僕も学ぶべきことが多かった」と感慨深げ。腰痛でリーグ戦2試合を欠場していたが、今日10日から練習に合流。母校の快挙を胸に、7戦勝ちなしと低迷する大宮を救う。