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杉山祥子 出身高校:富士見

世界への道を作ってくれた“春高”

第28回大会女子1回戦 富士見対松阪商 高い打点からスパイクを放つ富士見・杉山(1997年3月20日、代々木第1体育館
第28回大会女子1回戦 富士見対松阪商 高い打点からスパイクを放つ富士見・杉山(1997年3月20日、代々木第1体育館

 春高には富士見高(静岡)2年の時に出場しました。準々決勝進出を懸けた3回戦で飯田香理さん(現日立佐和リヴァーレ)のいた大成女子(茨城)に負けましたが、2勝できたことがいい思い出です。

 私は中学時代までは県の地区大会で負けてしまうような弱いチームに所属していましたが、(静岡では強豪の1つである)富士見に進学しました。入学した頃は、「サーブが入らない」「オーバーパスもまともにできない」と何もできない選手でしたが、監督の指導でAクイックやBクイック、片足でジャンプしてのスパイクなどが徐々にできるようになっていくことがうれしかったです。また周りの選手にも恵まれて、励ましあって苦しい練習にも耐えられました。

 2年生の夏に新チームを結成してからは県内では負けなし。他県の強豪との練習試合でも勝つことのほうが多く、春高の予選には自信を持って臨みました。だから出場を勝ち取ったときは、もちろんうれしかったのですが、ホッとした気持ちの方が大きかったですね。

 春高はテレビ中継があり、注目度も高い大会で、高校入学時から出場したいと思っていました。代々木の体育館は天井が高くて、コートもオレンジにペイントされていました。あんな立派な体育館で試合をしたことがなかったので緊張しました。でも学校からもたくさんの応援がきてくれて、すごくうれしかったです。

納得いくバレーを代々木の舞台で

第28回大会女子1回戦 富士見対松阪商 ブロックに跳ぶ富士見・杉山(1997年3月20日、代々木第1体育館)
第28回大会女子1回戦 富士見対松阪商 ブロックに跳ぶ富士見・杉山(1997年3月20日、代々木第1体育館)

 1回戦は松阪商(三重)にフルセットまで持ち込まれて苦戦しましたが、何とか勝つことができました。この試合で全日本ジュニアの監督の目に止まったみたいで、試合直後に、大会後に行なわれる全日本ジュニア合宿への参加要請を受けました。私以外の合宿参加者はそれまでにも小学校や中学の選抜チームに選ばれた経験を持った人たちばかりでした。私は高校選抜も含めて選抜チームに選ばれたことはなく、いきなり全日本ジュニアに選ばれたので戸惑いもありました。でも春高に出たからこそ、その後のW杯やアテネ五輪への出場、そして今があるんだと思うと、私にとっては大きな意味の有る大会だったのだと思います。

全日本にも選出されるなど活躍する杉山
全日本にも選出されるなど活躍する杉山

 その年の8月の京都インターハイは予選リーグで敗退してしまいました。春高があまりにも大きな目標だったので、燃え尽きてしまったんですかねー(笑い)。

 先日も母校に行ってきたんですが、これから伸びそうな選手が多いと思いました。残念ながら今回の春高の出場は逃しましたが、夏のインターハイを目指して頑張って欲しいですね。また春高に出場する選手の人たちには、この大会を目標に今まで頑張って辛い練習にも耐えてきたと思うので、自分の納得のいくバレーを代々木の舞台で披露してほしいですね。

◆杉山祥子(すぎやま・さちこ)1979年(昭和54年)10月19日、静岡県小山町生まれ。小6の時に北郷ジュニアバレーボールクラブで競技を始める。富士見高3年時に全日本入り。98年VリーグNEC入り。00年にシドニー五輪予選出場。04年にはアテネ五輪出場。Vリーグでは98年に新人賞、ベスト6を4回、ブロック賞2回、スパイク賞1回受賞。184センチ、68キロ。血液型はO。


 

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