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5年ぶりに「帝京魂」見せ付ける!

横浜FC入団が決まっている帝京の守護神・大久保

 帝京が選手権に帰ってきた !  5年ぶり32回目の出場で、今大会出場校中最多の6度の優勝を誇る帝京は、J2横浜FC入りが決まっているGK大久保択生(3年)が要。U-18日本代表にも名を連ねる190センチの大型守護神が新生・帝京の壁になって立ちふさがる。

 大久保を中心とした新生・帝京が、5年ぶりの全国選手権で「帝京魂」を見せつける。名将・古沼貞雄監督(68)の後を受け継ぎ、04年に就任した74年度の日本一メンバー、OBの広瀬龍監督(51)は「今までは今まで。新生・帝京で初出場みたいなもの。こだわらずにやっていきたい」と話す。だが、大久保は「5年も全国から離れ、周りから『今年こそ』とずっと言われてきた。帝京だから、出るだけじゃなく優勝しないと」。16年ぶりの日本一をあえて口にし、自らにプレッシャーをかけた。

  大久保の成長がチームを5年ぶりの全国に導いたといっても過言ではない。大久保は190センチの体を生かし、今夏の全国総体では好セーブを連発。8強入りに貢献した。8月の仙台杯ではU-18日本代表に初選出。Jクラブからも声が掛かった。

  だが、それまでは無名。夏までは大学進学を考えていた。小、中学校での全国経験、代表歴もなし。中学3年間で身長が16センチ伸び、高校入学直後から正GKになったが、新チームとなった1年秋から先輩に定位置を奪われた。それからの1年で出場した公式戦は2試合だけ。先輩の退場で巡ってきたチャンスでは、最初のワンプレーで恥骨をはく離骨折。20分間何とかプレーを続けたが、ゴールキックもまともにできなかった苦い思い出がある。

 控えの1年間は悔しさから、毎日練習後に1000本ノックならぬ、100本キャッチングを繰り返した。「『あいつが後ろにいるから安心』といわれるGKになるために、はじかず、キャッチにこだわった。あの時期があったから今の僕がある。あのままレギュラーだったら、プロにはなれなかったかも」。今では正確なキャッチングが大久保の武器だ。

都大会のヤマ場だった準決勝成立戦でも、1-1からPK戦となり、2本止めてチームを全国に導いた。広瀬監督も「Jに行くなんて去年は考えられなかった。努力で今の大久保がある」と目を細める。

カズさんの近くで学びたい

帝京の練習ジャージーにはOB木梨憲武氏デザインの「帝京魂」の文字

 横浜FCのほか、千葉、来季J1の東京Vからも誘いを受けた。だが、大久保が選んだのは来年J2の横浜FC。理由は日本サッカー界のスーパースターの存在だ。「カズさんと一緒にやりたかったからです。練習に行ったときも『でかいね』と声を掛けてもらって感動したし、サインももらいました。お母さんもファン。近くでいろんな事を学びたい」。

 大親友にも刺激を受けた。今春のセンバツで歴代2位タイの1試合20奪三振を記録し、脚光を浴びた横浜入りする野球部の大田阿斗里投手とは家も近く同じクラスの大親友。ソフトバンク入りする中村晃内野手もクラスメートで仲がいい。「阿斗里の活躍で学校全体が野球部一色。それに比べてサッカー部は…と言われて悔しかったし、試合にはあいつらも見に来てくれていたので頑張れた。契約金はまったく違いますけど(笑い)、同じプロ、同じ横浜だから、一緒に頑張ろうぜって話してます」。

 新生・帝京のシンボル「帝京魂」のエンブレムは、OBのとんねるず木梨憲武氏(45)がデザインしてくれた。「多くの人の思い、期待がある。優勝しかない。魂で戦います」。金糸雀(カナリア)軍団が、久々に全国に美しいさえずりを響かせ、「金」メダルを奪いにいく。【高橋香織】

◆大久保択生(おおくぼ・たくお)1989年(平元)9月18日、東京都江東区生まれ。幼稚園からサッカーを始め、第四砂町小で砂町SSSに所属。97年度選手権、帝京-東福岡戦を見て帝京にあこがれ、帝京中、帝京高と進む。小4からGK。高校では全国総体8強、U-18日本代表。好きな選手はオランダ代表GKファンデルサール。小学生時代はピアノも習っていた。趣味は映画鑑賞。190 センチ 、84 キロ 。血液型A。




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