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第3回成岡翔(藤枝東3年)
成岡翔
成岡翔(なるおか・しょう)
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1984年(昭和59年)5月31日、静岡県島田市生まれ。5歳からサッカーを始める。六合小当時、ポジションはFWだった。六合中時代は、EWSFCに所属。00年富山国体に1年生ながらFWとして出場し準Vに貢献。01年は全国高校総体で準V。U−15から日本代表入りし、ベトナムでのU−15アジア大会出場。昨年9月にトリニダードトバゴで開催されたU−17世界選手権出場。好きな選手はジダン。家族は父義人さん(53)母美代恵さん(55)姉愛希さん(27)紗綾さん(25)美和野さん(23)兄男哉さん(20)。174センチ、60キロ。血液型はA。
 15歳から日本代表入りし、現在はU−19日本代表として世界を目指し続ける藤枝東MF成岡翔(3年)。昨年の全国総体で準優勝、国体にも1年から出場し優勝1度、準優勝を2度経験した成岡だが、全国高校サッカー選手権への出場はまだない。唯一味わったことのない高校サッカー至高の舞台へ向け、U−19日本代表中盤の柱がラストチャレンジのピッチに立つ。

 そろそろ結果を出したい 

 「そろそろ結果を出したいですね。今まで応援してくれた周りの人たちに申し訳ないですから」。そうつぶやきながら、成岡は遠くを見つめた。藤枝東に入ったのは、選手権で全国の頂点に立つため。叔父で昨年度、選手権全国準Vを果たした大野聖吾・岐阜工監督(44)も身にまとった藤色のユニホームにそでを通したのは、ごく自然の流れだった。しかし「1年から、毎年出たいと思い続けてきた」選手権への道のりは、予想以上に遠いものだった。

 1年時には静岡県予選準々決勝で日本代表の戦友、菊地直哉が所属する清水商に0−0からのPK戦(1−3)で敗退。同僚の大井健太郎とともにPKを外し涙を飲んだ。昨年は準決勝で静岡学園に1−2で逆転負けし、2年連続でその年度の県代表校に敗れて全国への道を閉ざされた。静岡学園戦後は「何も言うことはありません」と語っただけで、以後は唇を固く結んだまま日本平スタジアムを後にした。

 高校での戦いと平行し、成岡は世界への挑戦を続けている。最初のチャレンジは、3年前イタリアで行われたムンディアリート1999だった。U−15代表として参加した同大会では、U−16フランス代表に3−6、U−16イタリア代表には0−4と惨敗。順位決定戦でU−16ハンガリー代表に2−1で勝ち5位になったが「初めて世界と戦いましたが、フランスに負けた時は、正直ビックリしました」と想像以上の力の差に脱帽した。

 その後、U−16日本代表としてベトナムで行われたアジア最終予選を勝ち抜き、翌年9月にトリニダードトバゴで行われたU−17世界選手権に出場した。日本は初戦の米国戦には1−0で勝利するも、続くナイジェリア戦は0−4、フランスにも1−4と完敗し1次リーグで敗退した。成岡自身も司令塔として期待されながら調子が上がらず、初戦、2戦目は先発出場しながら途中交代、最終戦では先発落ちの屈辱を味わった。

 「これからサッカーを続けていくうえで貴重な経験。上には上がいることを痛感した。目標ができることで、日々の意識も違ってくる。かなりいい刺激になりましたね」と国際経験を深めた。しかし2カ月後、再び選手権県予選で敗れた。その時から成岡は「とにかく自分の納得のいくプレーをして、結果を出そう」と考えるようになった。その思いがプレーを、さらに激しく強いものへと変えた。


 U−20アジア選手権出場権獲得に貢献 

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 U−17世界選手権1次リーグ  日本対フランス  日本の司令塔として活躍した成岡翔(左)=01年9月19日、トリニダードトバゴ
 昨年11月、磐田スタジアムで行われたU−18日本代表強化合宿では、左サイドから積極果敢な突破を何度も見せ、当時監督だった田島幸三技術委員長(44)から高く評価された。先発にも定着し、今年5月のU−20アジア選手権1次予選では「チームの攻守の起点」として田島前監督が最重要視したボランチや、トップ下のポジションについた。ラオスとの第3戦では右CKを強烈なヘッドでたたき込み、10月16日カタールで開幕するU−20アジア選手権出場権獲得に貢献した。

 6月の県総体では、惜しくも優勝の清水商に準決勝で敗れ2年連続の全国総体出場を逃したが、8月のSBS杯国際ユースサッカーでは3戦、9月の国体では決勝までの5戦すべてに先発出場。9月21日の国体2回戦の青森戦では、3年連続して国体でゴールを決めた。決勝で千葉に敗れ、連覇はならなかったが「サッカー自体はしっかりつないで、最後の方になるほど良くなっていった。結果がついてこなかっただけ」と話した。

  すべてはサッカーで頂点に立つための課程 

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 名前のように世界に向けてはばたく成岡翔
 高校生活も半年を切ったが、U−20アジア選手権、そして選手権県予選とサッカー人生を左右する大一番が2つ、それも連続で控える。「常に世界を意識していますから、あくまで2003年のワールドユース出場権獲得のためにアジアで勝つという感じ」と、今は目前に迫ったU−20アジア選手権一本に集中している。

 一方10月5日開幕の選手権県予選は、今年はU−20アジア選手権と日程が重なるため、選手を派遣するチームは準々決勝からの出場という特例措置が出された。厳しい日程を考慮しての救済措置だが「予選から戦って見つかる課題もあるし、良くなっていく部分もある。帰ってすぐ一発勝負というのは、ちょっと不安です」と本音も漏らす。


 それでも「1年の時は、試合で何もできなかった。自分もPKを外し、結構落ち込みました。2年の時は結果も嫌だったし、何より自分自身のプレーにも納得できなかった。全国で上にいけば、将来の自分のサッカー人生の糧になるはず。欲張りかもしれませんが、自分のサッカーにプラスになることは、すべて手に入れたいんです」と全国出場を至上命題と位置づける。

 「藤枝東の3年間は、自分にとって最高の環境でした。今年こそは国立に行きたい。今まで、そしてこの先やっていくことは、すべて自分がサッカーの頂点に立つための課程。1秒も無駄にしたくない」と言い切る成岡の目標はジダンだ。「ジダンのようにゲームをコントロールできたら夢みたいですね。でも将来的には彼を超えないといけない。そのくらいの気持ちがないと、上ではやっていけないと思います。とにかく1番になりたいんですよ」。

 ユース世代で、常に日本をリードしてきた成岡。来年のワールドユース、そして04年アテネ五輪、さらに06年ドイツW杯と夢は広がるが、名前のように世界に向けて飛翔するには、高校NO.1の証明が欠かせないパスポートであることは、自身が一番よく知っている。



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