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平山、単独得点王6発!国見4強進出

<準々決勝:国見1−0帝京>
 国見(長崎)の2年生FW平山相太が、3試合連続ゴールを決めた。帝京(東京A)戦の後半3分、188センチの長身を生かしたヘディングで決勝点を挙げ、大会通算6ゴールで得点ランクの単独首位に躍り出た。チームは1−0で昨夏の総体決勝のリベンジを果たし、戦後初の3連覇へ前進した。準決勝は7日、国立競技場で国見−桐蔭学園(神奈川)、滝川二(兵庫)−市船橋(千葉)で争われる。

 国見が誇る「爆撃機」がゴール上空に舞った。帝京DFをまったく寄せつけない。誰も近づけない空間に届けられた成瀬からの左クロスに、平山は得意顔で頭をたたきつけた。「センタリングは予想していた。相手より前でもらおうと考えていた」。ネットを揺らすと、この日も両手を広げるジャンボ機のポーズではしゃいだ。この1発が決勝点となり、3年連続で4強進出。今大会通算6ゴールに伸ばし、得点ランクでも単独首位へ抜け出した。

 元日本代表FW高木ら多くの長身FWを育てた小嶺総監督も、3試合連続には驚きの声を上げた。「ラッキーじゃないの。6点はできすぎ。1度ボールから遠ざかり、勢いをつけて飛び込む動きができてきた」。ボールに寄るくせを年間130試合を超える実戦で修正した。1度マークをかわし、遠い位置から落下点に走り込むようになった。6得点中、頭で4点奪った。

 観戦した国見OBの高木氏は「落下地点の予測がうまい。DFと交錯しそうなときは胸でトラップする工夫もある」と柔らかい動きに感心した。それでも平山は「パスミスが多かったので、今日は50点」と、ポストプレーには不満そうな表情を見せた。

 サッカー部の寮のベッドは足がはみ出すため、特別に和室で生活する。チームが宿泊する都内の旅館も和室なのも「布団派」の平山が好調な一因だ。初戦前夜は緊張のあまり体調を崩した。気分転換のため宿舎周辺を散歩した男が、自らのゴールで回復した。気をつけるのは「ご飯の食べすぎくらい」と平常心に戻った。

 平山にボールを集める明確な攻撃ができたことで、守備もリズムに乗った。総体で2点を許した帝京に、完封でリベンジした。準決勝は得点ランク2位のFW阿部率いる桐蔭学園と対戦する。「みんなから得点王をとれと冷やかされるけど、意識はない。でも今年は点を取っているので自信がついてきた」。表情1つ変えない平山にエースの貫録も漂ってきた。選手権の連勝を14と伸ばし、3連覇まであと2勝。勢いを止めるつもりはない。【押谷謙爾】

写真=前半5分、帝京DF飯島(左)のマークを外しヘディングでゴールを狙う国見FW平山


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