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盛岡商、逆転で復活V!

7年ぶりの優勝を果たした盛岡商は大喜び
◇10月27日◇岩手・盛岡南公園球技場◇決勝

 岩手は盛岡商が不来方を5−2で破り、7年ぶり12度目の優勝を果たした。開始4分で2点を許したが、MF山本脩人(2年)の2発などで逆転。日本代表小笠原満男(23=鹿島)の恩師・斎藤重信監督(55)が就任3年目で名門を復活させた。

 長いホイッスルが響き渡ると、盛岡商のスタンドから色とりどりの紙テープが舞った。降りしきる雨に涙を隠す3年生、両腕を突き上げストレートに喜ぶ下級生。斎藤監督は、その一人ずつに短い言葉をかけ握手を交わす。7年ぶりの選手権出場権奪回。名門はたくましく復活した。

 開始4分で2点を許しても、焦りはなかった。序盤から飛ばす不来方の足が止まることは、リサーチ済みだった。前半21分、MF山崎良介(1年)のゴールで反撃を開始。同38分にはその山崎がペナルティエリア内で倒されPKチャンス。これをMF松田賢太(3年)が冷静に決め同点に追いついた。

 「以前は、違う人間が蹴っていたんですが、自分は3年ですから」と松田。「自信なさそうなプレー」と斎藤監督に酷評された3年生でレギュラー入りしたのは、松田とDF紺野充主将だけだった。ほかの3年生の分まで、と人任せだった意識を改革。1点目のアシストも決めるなど、松田の左サイドを起点に反撃の口火を切った。これに誘発され、後半は攻撃陣が多彩な動きで相手をほんろう。1年生FW福士徳文のアシストから、山本が2発。最後は福士が豪快なダイビングヘッドでダメを押した。

 毎年、春と晩秋に茨城・鹿島地区に遠征に出向いている。その際必ず、小笠原からジュースなど差し入れが届く。「今年の秋は胸を張って会えるんじゃないかな」と斎藤監督。紺野主将は「走り込みもつらかったことも、小笠原選手も通った道だと思うと頑張れました」と「同門」の先輩の存在を刺激剤にしてきた。次は小笠原も2回戦止まりだった全国が舞台だ。トップ下の山本は「目標は8強以上」と、斎藤監督の選手権最高成績更新を宣言した。W杯選手を身近に感じてきた選手たちが、高校生を恐れるはずがない。

 ◆斎藤監督12度目の栄冠 斎藤監督が通算12度目の栄冠を手にした。大船渡時代に小笠原を育てた同監督は2年前、古巣の盛岡商に再就任。今年で指導歴32年、昨年まで盛岡商で8度、大船渡で3度、選手権に導いていた。今春は日本高校選抜の監督も務めている。「戻ってきて3年。割と短かったね。でもこのレベルで涙を流しているようじゃ、全国では勝てないよ」。これからだよ、と言いたげに名伯楽はニヤリ。

不来方、来年は負けない

 不来方は盛岡商を慌てさせたが、走力と集中力が続かなかった。1点差に迫られた前半38分、DF熊谷崇之(2年)がペナルティエリアで痛恨のファウル。準決勝のPK戦で3本連続ファインセーブを見せたGK渡辺毅(2年)だったが、このPKは防げず同点。後半は防戦一方だった。それでも創部15年目で初の決勝に、渡辺は「今年は上出来。来年は負けません」と前向きに話していた。

◇27日・最終日◇岩手・盛岡南公園球技場◇決勝
盛岡商 2−2
3−0
不来方
得点:
【盛】山崎、松田、山本2、福士
【不】滝本、白沢


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